C.FIRSTの話(普通の文字自筆、太字AI、その中で赤色がリトライ試したやつ)


俺は315プロダクションという男性アイドル事務所のプロデューサーである。
今日はC.FIRSTというユニットの関西での仕事を終えて、C.FIRSTのメンバーである天峰秀、花園百々人、眉見鋭心が少し遅めのファミレスの夕食を食べている横で俺はスマホで彼らを明日の午後からの授業に間に合うように何とか東京に帰す手段を探している。
「あー、飛行機も新幹線も満席ばかりだな…高速バスは俺一人の時ならいいが、流石に彼らがいるなら彼らの負担になるしダメだ」
彼らは成績優秀な生徒で、学業優先という条件で親御さんから芸能活動の許可をもらっている。こちら側の都合で彼らに学校を無断欠席させるわけにはいかない。

「プロデューサー、夜行列車で帰るのってアリかな?鉄道マニアのクラスメートが意外と空いていたって言ってたし、今からでも席とれるかも」
秀が突然、ドリンクバーを取りに行くために席を立ったタイミングで言う。
「んー、わかった調べてみる」
俺はスマホで、大阪駅から出ている夜行列車の内容について調べ、空席があるかについて調べてみる。
「俺の自腹でいい部屋取れば高速バスよりは寝られそうだな、シャワーもついてる……お、空席がある!」
ササっとスマホで予約して、秀と百々人と鋭心に「食べ終わったら夜行列車で帰るために少し急いで大阪駅に行こう」という。
三人からは理解したことを示す返事が返ってくる。

深夜0時を回った大阪駅に俺たちは着いた。
「今回の特急は寝台車、つまり7時に東京に着くまで寝室にいられる。シャワーもある。……で、2人一部屋で、俺らは4人。どういう部屋分けにしたい?」
そして、俺は秀と百々人と鋭心と部屋割りを話し合い、 秀の希望の部屋に入った。

***
12畳程度の広さでビジネスホテルのシングルルームよりも広くキレイだがシングルベッド二つのあるシンプルなつくりになっている部屋に皆入りカーテンを閉めることで自分たちの荷物をまとめる準備をする。
4人とも朝5時まで休息を取ることにした。


秀と相部屋になった俺は窓際のベッドを秀に譲るも、「俺、そんなに景色に興味ないしプロデューサーが窓際行きたかったらそっちでいいよ」と言われる。
「……でも俺の方こそ仕事で忙しくて景色見る余裕ないし、どうしても秀が窓際嫌って訳でないなら窓際のベッド使ってほしいな。せっかく高い電車の部屋取ったわけだし、もう荷物置いちゃったし」と俺が言うと、秀は引き下がり窓際のベッドに彼の荷物を置く。

2段式のチェストボックスの上にバスタオルが置かれており、俺はそこから浴槽にも使える防水シートを敷いて自分の上着と下を脱いだ後それをビニール袋に入れるとバッグに入れたスーツと一緒に二重ロックをかけて机の上に置いた。
「シャワー浴びに行くの?いってらっしゃい」と秀がスマホをいじりながらあまり俺に関心がないかのように言う。
その言い方にちょっとイラつきを覚えつつ黙ってシャワー室へ行く俺だけれど、頭のなかではすでに次の曲を考える私の姿があった。
C.FIRSTのメンバーと共に何度だってやっていこうっていう気持ちや、
やる気は秀にもあるはずだ。彼はむしろ自信家で成功させたいという気持ちは人一倍強く、同じユニットの百々人と鋭心との仲もまあ良さそうだし。

客室の外のシャワールームで順番を待つ列に並ぶ。その時に、「あ、ぴぃちゃんだ」と俺の後ろに並んだ人が聞き覚えのある声で話しかける。
その正体は百々人である。
「おう、お前もお風呂か」というと、百々人は満面の笑みを見せる。
彼とこうしてこの時間、この状況にいることへの感動に今更気づいたのだけれども。……それにしても彼はよく汗を流しているんだな。今日初めて分かった事実だけど。
俺の場合、普段はこんなこと考えてる場合じゃ無いとか色々と先走っているのだが……流石百々人だった。

「ボクとぴぃちゃんの二人で入れる広さかな、シャワールームは?」と本気なのか冗談なのかわからない発言を百々人は俺に向かってする。
「いや、流石に無理だ。一人で入れ。じゃ、シャワー終わったらな」と返事して、俺は一人でしか入れない狭いシャワールームに向かう。

俺は、一人でシャワーを浴びながら315プロダクションのみんなのことについて考える。
CREATORSフェス以来ずっと、彼らのためを思ってしてきたつもりだったけれど……最近はなんだか不安な心境にもなる。俺はみんなについてまだほとんど理解できておらず、本当にこれでもファンたちの期待に応えられているのかと思うようになった。
特に、CREATORSフェスで失敗してしまった彼、天峰秀については今後大きな試練が訪れてもおかしくは無いと思っている。才能に恵まれた彼ではあるが、それだけに慢心していてはいつか痛いしっぺ返しを食らう気がしてしまうのだ。だが俺は結局彼を一番大事にしていると思っていなかったということかもしれないのだろうか……。もっと彼らに寄り添っていたら……

インターネットでもイベントで失敗した彼への中傷を散見する。秀はインターネットに結構詳しいから、エゴサーチをもしかしたらしているかもしれない。彼はその中傷で傷ついていないかと考えていると、シャワーの時間が終わったのでシャワールームから出る。
そして入れ違いでシャワールームへ向かう百々人が「ぴぃちゃん も疲れてそうに見えるね、なんとなく想像できるよ。これから忙しくなってきそうだし体調崩さないでね。あとお水冷蔵庫の中入ってるの勝手にとっちゃうごめん!失礼します!!」と明るく言った後に消えていった。

俺が部屋に戻ると、俺を待っててくれた秀がいた。
「じゃ、俺、部屋の外のシャワールーム向かうから……鍵持ってくし、寝たければ先寝ててもいいよ」と言って秀が部屋から出ようとする。
そんな彼に「後で話したいことがあるから起きて待っている。」というと、秀は部屋のドアを閉めて外に出た。
俺は一人きりになった部屋で、なんとなく車窓を眺めようとするも暗くて何も見えない。
そんな状態にもだんだん腹が立ってきて……俺はもうどうしようも無い感じになって怒りを抑えつつも上着を脱ぐことにした。……脱ごうとしたその時、カシャっといった機械音に続いて聞き覚えの無い第三者の声が外から聞こえてきた。
驚き、焦って声を出す。

別の部屋に泊まっているはずの鋭心であった。彼は風呂上がりでまさに『水も滴るいい男』という言葉がよく似合う色気をまとっていた。俺の恋愛対象が女性でなく男性なら魅了されていたであろう。
「すまない、百々人が水を飲みたいからこの部屋に取りに行きたいと言っていたが、もう一度彼が外に出るよりシャワールームに向かう用事があった俺が水を取りに行った方が効率がいいと思ったので代わりに取りに来た。」
そういって鋭心は部屋の冷蔵庫の数本の飲み物の中からミネラルウォーターを1本とっていく。
「いいよ、どうぞ」と俺がミネラルウォーターを持っていく許可の一言を言うと、鋭心は「ありがとう」とわざわざお辞儀までしてお礼を言う。
本当に礼儀正しいやつだと思う。
その後、
鋭心はさっきのカシャッという音を自分のスマホのスクショの音だと説明し、去っていった。アイドルの鋭心が変な奴に盗撮されたわけではないのは良かったとホッとする。

しばらくして、秀がこの部屋に帰ってくる。彼もさっきの鋭心同様風呂上がりであった。
俺の方を向いてくるわけでもないのに妙な威圧感さえ感じる視線、何事かという気分にさせられる。何かしたか、と思いつつ尋ねる。
だが俺は彼の様子の意味が全く分からないまま話が始められてしまう。
会話の途中で天峰秀が言おうとしたことはまだわからないのだが、
二人で話そうと思っていたのでちょうどよかったと思いながら彼の話を聞いていた。
「プロデューサーは、俺のことどう思う?アイドルとしてでも一人の人間としてでもいいよ、教えて」といわれ少し混乱する。彼は天才だとは思っていたがそれを人伝に聞くだけではよくわからなかったし、正直よく考えたうえで今の自分は秀についてよく知らなかったのだ。まずは彼と真摯に向き合わなければならないと考えていた頃であるはずなのだ。……だが彼自身から先にそう聞いてきたのだ、
だから俺は秀についてよく考えた。彼はアイドルとしての才能は申し分ない。難しい持ち歌の振り付けを華麗に踊るほどのダンスセンスもあり、少し幼さを残しつつも、容姿も優れている。そして何より歌はとても美しい声であり、聴いている人々を楽しい気持ちにさせる。CREATORSフェスというイベントで一度失敗してしまったとはいえ、普段のパフォーマンスは素晴らしく、秀のファンは大勢いるはずだ。このような俺の意見を秀に伝える。
……すると秀は笑った後にさらにこう尋ねたのだ。……では逆にどんなところが足りないか指摘してほしいと言われてしまう……俺は彼に必要のない答えを教えたのかと不安になったが、彼を安心させてあげたいという一心に言葉を並べる。俺は最近315プロダクションに所属するアーティストに対するネガティブ評価が増えたと思っている。
……言いたくなかったが彼に厳しい言葉を言う。
インターネット上では、C.FIRSTにも、それ以外のユニットのメンバーに対しても、パフォーマンスが拙いという意見が書かれている事がある。秀はきっとこのインターネット上の書き込みを見てしまったのだろう。それで、彼なりに改善しなきゃと考えたに違いない。彼は自信家でありながらも、大舞台で失敗した上にC.FIRSTの書き込みを見たため、きっと大きく傷ついている。にもかかわらず彼は少なくとも俺やユニットのメンバーのような315プロダクションの仲間にはそれを見せず、いつも通りの強気な態度でいる。つまりそれは相当自分を追い込んだ行動を取っていることになる。俺はそんな彼が心配でならなかった。……その事を口に出すと、今度は彼に笑われてしまい、「大丈夫だって……練習して俺には、いや百々人先輩と鋭心先輩にはケチなんてつけさせない……俺は他の人の足なんて引っ張るつもりなんてないから」と言われる。そして秀からは、「プロデューサーにも恥なんてかかせたくない、315プロダクションの名前も汚したくない……」と虚勢を張っていた態度が崩れてきたのか、目に涙を浮かべながらこのような事を言われる。
俺が不甲斐ないことばかりしてきたせいで、秀をこんなに追い込んで、苦しめ傷つけてしまった……。
俺は猛烈に強い自己嫌悪に襲われていく。この感情を押し止めようとしたが無駄であった。むしろ強くなっていっているのではないかとさえ感じられてくる程だ。そんな状態で、自分の中に抱えきれない怒りと悲しみを感じるとともに、泣きじゃくりはじめていった。俺は何もできなくなってしまっていた。
俺が泣いてどうする、本当につらいのはまだ高校1年生なのに抱え込まなくていいことまで抱え込んで、受けなくていい批判や中傷を受け、感じなくていい罪悪感を感じてきた秀だろう……!?
泣くことで俺の心が晴れ、癒されることなど、彼と同じ土俵にいる立場であれば微塵もないとわかっていたのに。なんという自分の愚かさに嫌気が差し、ただ謝る事しか出来なかった。彼と同じように涙を流していたかもしれない。それほどまでにひどい気分であった。
俺は秀の頭を何故か撫でていた。何もしないよりかは幾分マシだと考えたためなのか自分でもよくわかんなかったと思うがとにかく頭に触れてしまっていた……。本当に無礼極まりない行為だと思うのに。でもなぜかそのまま手を放す事が出来ず、ひたすら泣き止ませる方法を探していたときのことだった、 不意に抱き着かれたのである。
「俺、もう二度と同じ失敗はしないし、誰にも嫌な思いはさせない……だからそばにいて俺の事を支えてよ、プロデューサー」
ああ……こんな俺を信じてくれるんだな、秀は。
「……俺の方こそ天才の秀の足引っ張らないように頑張るよ」とかすれた声で俺は言う。

しばらく泣いた後、俺と秀は眠っており、気が付くと朝になっていた。
「秀、起きて、車窓から見える朝日と海がきれいだよ」と言って目を覚ました彼と目を合わせてしまい少し動揺し顔を背けた。そのときに彼は俺の横髪に隠れていて今まで気づかなかったが少し頬を染めていることに気づいてさらに驚いてしまった。少し意識をしてしまいそうになるような感覚になってしまう程度ではあったけど。
「太陽が昇っていて、海が見えるってことはもう静岡あたりかな。少し景色眺めたら、荷物整えて持って行って、百々人先輩や鋭心先輩と会う約束をしていたこの特急のラウンジに行かなきゃ」と秀がとても冷静に言う。
車窓から見える海と青空は、まるで秀のようにきれいである。そしてその景色をほんの短い時間ではあるが、秀と2人きりで眺めることにした。彼はあまり窓側に行こうとはせず、ずっと窓に手を置いて外の風景を見て何を考えていたのか、またなぜこちらに来るのは遠慮したかのようにドア付近にいたかはよくわからなかったけれど、先ほどの出来事がまだ信じられず、少しだけ戸惑っていたが、「この景色…………今回はプロデューサーのお金でこの列車に乗せてもらって見せてもらったけど、いつか俺がプロデューサーの分までお金払って一緒にもっと近くに見に行ける位、売れっ子アイドルになってみせる」と景色に満足し、さらに俺に向かって宣言をするほどに自信を取り戻していた。今、それを聞く余裕はないけれども、将来、そのような夢の実現ができるように願った……そんな彼の横顔を見る時間はそう長くはないが俺にとって貴重なひと時だと感じたからである……、同時にそんな彼の表情とその発言が何を意味するのか俺は知っているからなのか、気になる言葉でもあったから、「まさかそれ、デートの申し込みじゃないよな?」と半分ジョーク、半分本気で秀に尋ねる。すると、秀の顔が今度は少し朱く色付いていき、「そういうの考えるにはまだまだ早いだろ……俺まだ高校生だしさ」と言う。しかし、彼は恥ずかしそうにしつつも笑顔である。こんな俺についてきてくれ、「友情」としてなのか「恋愛」としてなのかは分からないが好意を示してくれている。
それに対して俺はなんて返せばいい……。としばらく考えていると、「秀、こんなダメな俺だけど、ついてきてくれないか……C.FIRSTが、315プロダクションの皆が輝くお手伝いをしたいんだ、俺自身はすごく微力だけどさ」という言葉がいつの間にか俺の口から出ていた。
「俺ってさ、世間的には天才扱いで実際自分でも、かなり何でもできる方だと思ってたけど、アイドルだけは違うと思う……百々人先輩と鋭心先輩や、他のユニットの仲間が、そしてプロデューサーが、いてこそのアイドルとしての俺、”天峰秀”なんだ」と彼は俺の言葉に対して言う。
「じゃあ、そろそろ待ち合わせ場所のラウンジに行こうか」と俺は秀についていくように促す。

寝台特急の車内を俺と秀は、百々人と鋭心がいるラウンジに向けて歩いていた。その時、電車が揺れてよろめきそうになった私の手を取って引き寄せてくれる。ただ単にタイミングが悪くそうなってしまったことだってあるかも知らないが、今の秀なら自分の意図があれだったのではないかという自惚れとも言えない、何か期待のような物が出来ていた、しかしそれが妄想か願望の類である事は自分が一番よく分かっているのだ。
ラウンジに俺と秀がたどり着くと、百々人と鋭心がそこで待っていた。
「おはよう、ぴぃちゃん」と言いながら百々人はお腹を空かせていたのかスナック菓子を少し食べていた。鋭心はそれをじっと見ていたがこちらを向いて、「おはよう」と俺と秀に向かって言う。
俺は、秀と百々人と鋭心とラウンジの椅子に座って少し話す。
「その様子だと、ぴぃちゃんとアマミネくんの悩み事は解決したみたいだね」と笑顔の百々人が言う。
その指摘通り昨夜まで感じられていた二人の間の不穏な空気など今は見えない程度であった……。きっと二人が今こうしている瞬間においてもお互いを大切に思い心配させていることは確実なようでもあることからおそらく大丈夫であろうことを察していただけだろう。
「心配をかけて悪かったな」と俺はC.FIRSTの3人に言う。3人は明るく笑う。もう大丈夫と信じたい。
「今度のお泊りの仕事の時はボクがぴぃちゃんの部屋に泊まりたいなー」と百々人が俺をじっと見て言う。「今回はたまたま予約がぎりぎりだったからこの部屋の組み合わせで泊まっただけで、次から事前に予約するときはお前らの3人部屋と俺の一人部屋の組み合わせにするぞ」と俺があっさりと言う。それに対して百々人は自分から言い出したことをあっさり取り下げ、「わかった、ぴぃちゃん」と言う。
すると突然鋭心が、「そういえば、秀はあの男と同室だったけど何もいやらしいことはされてないか?もしそのようなことが起きていたらきちんと相談するんだぞ」と言い出す。俺が、少しだけ”いやらしいこと”に該当する事をしてしまってるかもしれないと不安で鋭心のその指摘に対する返答を考えていると、秀が「大丈夫だ。安心しろ。そういったこともないし」と答えていた。でも確かにちょっと妙な夢らしき光景というのか想像したことがあるので赤くなっているのではないかと推測される顔が見えにくくなった窓の景色の方向に向けられているだけであった。……俺はまたおかしな夢、幻をみてしまうのではないかと少し危惧してしまった。
この話題を終わらせたい俺に、好都合なタイミングで終着駅東京にまもなく到着するというアナウンスが入ってくる。
「電車から降りるから荷物ササっと確認しとけ、忘れ物するなよ?この遠距離の電車に忘れてきたら取り戻すのは多分不可能だぞ!」とC.FIRSTの3人に大きな声で指示する。3人の元気良い、しっかりしていますよ。とか分かりましたと言っているような素直かつ適当な返事を聞くとともに、彼らの大きな手に収まり切らなかったサイズの大き目のキャリーバッグを持ち上げる。

東京駅に着いたらしく、電車のドアが開く。ホームで3人が忘れ物なく下りたのを確認した後に俺は、「お前らお腹空いただろうから東京駅の駅ナカのお店で好きな食べ物買ってテイクアウトして各自の家で食べてくれ。俺がおごるよ」と言う。
鋭心が「いいのか?俺はどのみち朝食を家の近くで買って帰ろうと思っていたから好都合だが」と言うと、俺は「3人が仕事頑張ったご褒美だよ」と言う。
そのあとに、秀と百々人と鋭心が口々にお礼を言った後、彼らと一緒に俺は東京駅構内を歩く。
そこで惣菜店を見つけ、3人のテイクアウトしたい食べ物をそれぞれ俺の金で買う。3人がそれぞれ買った食べ物の内容を俺に見せる。各々がその好物ばかりであり思わず驚くと同時に俺は彼らに少し愛を感じた。だからか無意識にそれを笑って受け入れ、好きにせよと言えていたことに気付いた頃には次の瞬間になっていたことで気が付いたことであった……。俺はこの笑いこそが俺の心のうちに存在した苦しみを乗り越えたことで得られたものだったと感じたときにはこの笑いの意味も変化していくはずだと思いたかった……。
それぞれの家の最寄り駅へ向かう路線に秀と百々人と鋭心を見送って一人になった俺は、メールで社長から全員成人で午前から活動できるユニットのミーティングがあると言われ、315プロダクションのある門前仲町に向かうのであった。

終わり
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