ハメ撮り動画の試練


「やけに豪勢な扉ですね」

結局あの生物の正体は分からずじまい。
困惑と不快を抱えながらも割り切っていた分ダメージは少なかった。

「まぁ十中八九この先が階段ですね」

脳の片隅で色々突っ込む声も聞こえたが、勘がそういうのだから従うしかない。



「あ、ちょっと沖田ちゃん遅いよ」
「……誰ですかあなた」

肩からピンクの上着を巻いたいかにも業界人という男が馴れ馴れしくも声をかけてくる。

「僕これでも偉いんだよ?まあいいから早く撮影に入るよ」
「あなたずっと何言ってるんですか?土方さんの方が説明できますよ」

軽く頭を叩かれたような気もするが、彼の言うことは全く先が見えない。そもそも彼らは斬っても大丈夫な物なのか。

「なんでって、ここでエッチなビデオ撮影して再生回数伸びないと上あがれないんだよ?聞いてない?」
「なんなんですかそれぇぇ!!!」


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『ほーら沖田ちゃん隠さない』
「チッ……はい、これでいいんですよね」

別に見られるのは構わないのだが、撮影と言われると変に固まってしまい抵抗が生まれる。
そしてこの先のことも考えると頭が痛くなる。

「本日はよろしく…お願いします」
「よろしくね総司ちゃん」

こちらも絵に書いたような男優で、恋人に接するように体を寄せ始めるのは気分が良くない。
しかし、先に進むためには仕方がないのだ。

「…………舐めさせていただきます」
『声小さいよ』
「…おチンぽ舐めさせていただきます!!」

段々とやけになってきたのか、注文もされていないワードを付け足し目の前のペニスを口に突っ込む。

(…変なアジ)
「んぐっ♡ひほひひへふは♡?」
抵抗のある心とは反して、身体は既に男に尽くしきるよう設定されているように動く。

しばらく口の中で舐めているが、どうも相手の反応は悪い。プロの男からすれば素人同然の技など意味もないのだろう。
だが、彼もプロとして見せ場を作るのは得意だ。

「んごっ…♡♡」(の、喉にいきなり…)
「ごめんね〜w下手っぴだからもう俺が好きなようにやるわ」
まるで自分の口をオナホールにされているようだ。
人として扱われないように、口の中で交尾をしているようだ。

ビュルルル♡♡
「んぐっ…んんっ…ケホッケホッ」
喉に直接出される。
胃にそのまま流れてしまいそうな勢いに視界が光に満ち始めた。

「ケホッケホッ……お精子ありがとうございました」
未だ喉に違和感を感じるが上に行くためには仕方ない。

「……………………………」
「……………………………」
『沖田ちゃん、まだ視聴者数足りてないから』

このまま彼らを切った方が伸びるのではないかとも思ったが、さすがにそれは控えた。



「じゃあ挿入するよ〜」
「…ひゃ、ひゃい」
あの後、愛撫の段階に移ったのだがうら若き乙女同然の彼女にとって刺激が強かったようで効果は覿面だった。

ズプッ♡
「んんっ♡…ふぅ♡」

さっきよりも大きいわけでは無いが、テクニックでカバーする性行は人間の沖田にとっては苦のない快楽だった。

「んっ♡♡んっ♡あたまがぁ…」
「沖田ちゃんの声かわいいよ」
優しい言葉を掛けられる度に、頭が愛のあるものだと錯覚してしまう。

そして体勢を変え抱き合うような形になる。
(なかで…また大きく♡)

そう感じると彼の下からの突きあげは激しいものへと変わる。

「んおっ♡、は、はげしっいぃ♡♡」

目の前がチカチカし、これ以上無様な姿は見せまいと必死に耐える顔に男は満足そうな顔でピストンの動きを早める。

中でビクッと反応し、グツグツと煮えたぎったものが上がり一回り大きくなる。

(くるっ♡)

ビュルビュルビュルビュルビュルビュルビュル♡♡♡♡
「んんっ〜〜♡♡いくっぅぅぅぅ♡♡♡♡」

彼の腕の中で体は大きく跳ね上がり、全身に甘い感情が行き渡る。

「…はぁっ♡♡っ♡♡こ、これで終わりです…か♡」
『あとちょっと』

結局その後、何回も引き伸ばされ3回戦までしてしまった。
その映像がどこに行ったのかは聞かされずそそくさと進まされた。

「…ちょっと悪くはなかった……いえ、先に進みましょう」
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