ポンコツ後輩ちゃんが先輩くんとお風呂で危ないイチャイチャをするお話


純愛快楽堕ちスレ14 より
※無断転載禁止

「あっ……」
少女は間の抜けた声ともに、キャビネットから滑り落ちた書類の束が舞う。
「や……っ、わわわっ!!」
少女、山代静音は紙吹雪の様に舞う書類を急いで拾おうとするが、

きゃっ!?

取りそびれた書類に足を滑らせバランスをくずし、尻餅をついた。小柄な彼女の、ぽてんという音がしそうな可愛らしい転びっぷりだった。
「いたた……」
少女は小さく呟くと、ゆっくりと尻をさすりながら立ち上がり、散らばった書類を拾う。
今度こそ……
紙の束を小脇に抱えたまま、また改めて棚の上の段に手を伸ばす。
今度こそ、あのファイルを……
少女はつま先立ちで、ファイルの端に指をかけようとして、
「あっ!?」
再びバランスを崩してしまい、再び尻もちをつくと
ドサドサッという音が部屋に響くと同時に、再び少女の手から書類が舞う。
「もぉ……」
やんなっちゃう。
半べそをかきながら少女、山代静音は立ち上がる。
そんな少女の様子を一人の少年が見ていることに静音はまだ気づかない。
「あ~あ……」
と棚の上に鎮座するファイルを万策尽きた様に仰ぎながら少女が呟くと、少年は遂にこらえきれず吹き出して、大声で笑い出した。
「……あっ、天野……くん」
静音が資料室の入口に目を向けると、クラスメートの少年、天野賢介がよじれそうな腹を抱えて、入口近くの梁に手をついていた。
賢介は涙目で苦しそうな顔を真っ赤にして、静音を見つめていた。
「はははっ、いや~山代、お前ほんとどんくさいよなぁ!」
「……なっ、なにを見てるんですかっ!」
クラスメートに、恥ずかしいところを見られてしまった。
静音は顔を真っ赤にしながら言い返すが、
おまえ、何回コケてんだよと、賢介は笑い続けている。
ひとしきり笑うなかで、自分をじっと見つめる静音の目に涙が溜まっているに気付いた少年は慌てたように、おっと、さてさて……と、静音のほうに歩み寄る。
「んじゃ、ご要望にお応えして」
そう言って天野は、静音が下ろそうとしていたファイルに手をかける。
小柄な静音ではぎりぎり手が届かないが、一回り身長の高い天野であればすんなり手が届く。
「ほらよ」
「ありがとう……ございます」
泣きべそ一歩手間のクラスメートにファイルを手渡すと、彼女は恥ずかしそうな上目遣いでそれを受け取り、大事そうに胸に抱える。
天野はそんな保護欲をそそられる静音の様子にまたも笑いがこみ上げるが、これ以上へそを曲げられるとまずいと、必死に我慢する。
「ファイル一つ取るのに何回転んでんだよお前」
「うう……っ、身長が足りないだけ……です」
申し訳無さと悔しさで沈んだ顔の静音。
先生のお使いで資料室の棚の上のファイルをなんとか取ろうとしただけなのだが、踏み台が見当たらなく、なんとか自力で取れないかと悪戦苦闘していたのだ。
ふーん、と賢介はその少し小柄な同級生を上から下まで眺めると、ニヤリと悪戯っぽく笑う。
「お前さ、ケツがデカいから、バランス悪いんじゃね?」
「な゛っ!?」
突然のデリカシー皆無なその発言に、静音は思わす目を見開く。
「なっ、なんてこと言うんですか!!」
「だってさ、身長はせいぜい150ちょいってとこだろ。その割に尻がデカイじゃん? 服のサイズも身長よりちょっとデカいし、お前は少し痩せた方がいいんじゃねーか?」
からかうような口調で、腰に手を当て、静音を覗き込む。
「当分は弁当に唐揚げなんて入れねぇ様に、おっかさんにいう事だな!!」
「な……っ、なんでそれをっ!!」
「だっておまえ、昼飯の弁当の唐揚げをあんなに嬉しそうに頬張ってりゃ、嫌でも気づくぜ」
「あっ、あれは……っ」
「まっ、せいぜいダイエット頑張ることだな」

そしたらデートでも付き合ってやるぜ、と、静音が反論する前に、揶揄う様に手を振りながらあばよと去っていった。

「……なんなんですか、あいつ……」
両親が海外出張中の静音は、基本的な家事は自分がこなしてる。
お弁当はおっかさんではなく自分が作っているし、何より唐揚げは静音の大好きな恋人である塔矢のリクエストなのだ。
『あしたの弁当? うーん、そうだなぁ、唐揚げが食べたいかな?』
そう答えた彼の為に、腕によりを込めて作ったおかずだった。
無論、味見はしたが、実際に弁当の同じものを食べて、これなら満足してくれたかもしれないと思わずほころんでしまったのだ。
……だが、問題はそこではない。

問題はそこではなく……

もしかして……あたし、太ってますか?


◇◇◇◇◇

「はぁ……」

……お魚は、太りませんよね?
静音はため息をこぼしながら、食卓に並べられた夕食の煮魚を、箸でためらいがちにほぐす。
一応、今日は肉も油も控えめな和食メニューだ。
だがしかし、学校でのやりとりが静音の耳に残ってしまって、どうも食欲が湧かない。
あの、揶揄う様なクラスメートの天野の顔……
やっぱり、太ってるんでしょうか?わたし。
「悩み事?」
「ふえ?」
食卓の反対に座る、静音の大好きな恋人で、学校の先輩でもある河原塔矢が優しいほほ笑みで見つめている。
「俺に、吐き出せそうな悩みかな?」
「え、えっと……その……」
思わず煮魚を箸でつつきつつ、もじもじする。
「あの……その……」
「ん?」
「わ、わたしって、お尻が大きいのかなぁって……」
「え?……お尻?」
意外な悩みに箸を止め、思わず聞き返す。
「……今日、同級生に、からかわれたんです」
お前がおっちょこちょいなのは、尻が大きくてバランスが悪いからだだって……
静音の恥ずかしそうな表情に、ああ、そういうことか。と塔矢は合点がいく。
「でも、俺は静音のお尻、可愛くて好きだよ」
塔矢が優しく笑う。
眉目秀麗な外観に騙されがちがだが、それもまごうことなきセクハラ発言である。しかし彼は無遠慮な同級生ではなく、毎夜の如く愛し合う、静音の恋人だ。
そんな彼に好きと言われると、少しだけ安心して笑顔になる。
「えへへ……ありがとう……ございます」
静音は少し照れながら礼を言うが、やはり心の凝りは拭えない。
「でも、やっぱり気になっちゃって……」
……太り過ぎでしょうか?
煮魚の乗った皿から、小鉢の白和えに箸の先を移す。
「そうかな?俺は別に静音の体型なんて気にならないけどな?」
そう言って塔矢は箸で煮魚の身をほぐす。
こうして並べられた夕食は素人目でも栄養バランスも、量もちょうど良く出来ている。静音の良妻ぶりをこの数週間満喫している塔矢としては、健康管理の面で静音を疑う事はない。むしろ自分の両親以上にしっかりしていると感じていた。
無論、静音がそういう事に悩んでいる訳ではないのはわかっているが……
「こうして静音が作ってくれるご飯で、俺達が太るなんてことは、ありえないと思うよ?」
そう言って箸で掴んだ煮魚を、はい、と静音の顔の前に出す。
差し出された煮魚に、すかさずぱくりと食べる静音。
そんな恋人の可愛らしい仕草に塔矢は思わずにっこり笑う。
「……だから、大丈夫だと思うよ?」
「……もう、先輩ったら……」
お上手です……と、静音もつられて笑顔になるが、それでも少しだけ影が残っているのが、塔矢にはわかった。

……ならばこれは、チャンスなのではないだろうか?

ふと、少年の脳裏にひとつのアイディアが降りてくる。
「んー、じゃあさ、この後測ってみる?おしりの大きさ」
「え、おしりの?」
「うん。……どうする?俺は構わないけど」
「……なるほど……」
静音はしばらく考えた後、ふと気づいたように顔を真赤にして塔矢を見返す。
「そ、それってつまり……」
「うん、お風呂入ろうよ? 一緒に」
「お風呂……」
静音の顔が真っ赤になった。
この監禁という名の同棲生活を始めて随分と経つが、
まだ経験していないものが一つあった。

それは、2人で一緒にお風呂入る、という事だ。

いちゃつくのは大体塔矢の寝室なので、今回の静音の悩みは、そんなそろそろ狭い空間で彼女を独占したいという塔矢の密かな欲求を叶える、絶好タイミングではないだろうか? そう考えたのだ。

「せっかくだし、さ?」

そんな塔矢の爽やかな笑顔に押されて、少しだけ悩む様な仕草の静音だが、

「じゃあ……今日は……一緒にお風呂……入りましょう……」

恥じらいながら、どこかで塔矢との新鮮で甘いひとときを期待している顔だった。
ゆっくりと夕食……と、この後の展開を楽しみながらも、塔矢の脳裏では、静音をからかった同級生について思案を巡らす。

……おそらく、
静音の同級生の天野辺りだろうか?
塔矢の記憶に、静音にそんな事を言いそうな後輩に心当たりがあった。
天野賢介は自分の部活の後輩で、明るく元気な、腕白少年をそのままひと回り大きくした様な奴だ。
エネルギッシュなムードメーカーだが、若干能天気というか、デリカシーがない。
何より、好きな女の子へのアプローチは、どちらかというと揶揄いから始める様なタイプだ。
塔矢とも時折帰り道に恋愛についてアドバイス……という名の好みの女の子についての雑談をする間柄であった。

『……そうすっねぇ、自分は、あんまキャピキャピした子より、ほんわかした家庭的な子が良いっすねぇ』

そう、後輩が誰かを思い浮かべる様な表情で呟いていたのを思い出した。

……なるほど。
確かに、ほんわかしてて、家庭的だ。

自分の恋人でなければ、応援したかもしれない。
視線の先のどこか上機嫌に煮魚を摘む恋人。
自分の何よりも……おそらく家族よりも大切な、愛しい静音。
……すまんな、天野。
静音はダメだ。
ぜっったいに、ダメだ。


◇◇◇◇◇


食事を後片付けを済ませて、お風呂の準備をする。
静音に至っては、“この後は何も出来なさそう”な気がするのか、明日の準備も忘れずにこなしていた。
「それじゃ、お風呂行こうか」
そんな静音は塔矢に促されるまま、浴室へ向かう。
この家の脱衣所兼洗面台に2人で入るのは、初めてだ。
塔矢の目の前で髪を纏め、部屋着のワンピースを脱ごうとするが、その緊張を隠せない。
「……あの……本当に一緒に入るんですか?」
静音が恐る恐る尋ねると、塔矢は当然とばかりに答える。
「もちろんだよ」
だって、恋人同士なんだから
「……そうですけど……」
「ね?さ、脱いだ脱いだ」
そういうと塔矢は静音の可愛らしい薄手のワンピースにに手をかける。
「あ、ちょっと待ってください。自分で脱げますから……」
「遠慮しないでいいよ」
慌てて言う静音ににっこりと微笑む塔矢。
そんな恋人の目がちょっとだけ怖いのは……いつものことだ。
そのまま、流れるような手捌きで脱がせにかかる。
「あっ……ちょっと……とおやさぁんっ!?」
静音は少し抵抗したが、もう、とすぐに諦めてされるがままになる。
塔矢が静音の背中のファスナーに手をかけると、静音はされるがまま無言で顔を真っ赤にしてうつむく。
ファスナーが下まで降ろされ、肩に引っかかったワンピースにふと触れると、そのままとさりと床に落ちる。
一瞬で下着姿になったところで、今度はブラジャーに手が伸びる。
「あ……あの……先輩?」
「ん?なに?」
「いえ……なんでもないです」
「そう?じゃあ脱がすね」
恥ずかしさを隠すように、自分の手で胸と、そして股間を隠すが、それは無駄な抵抗だ。
むしろ余計にいやらしく見えるだけだろう。
そしてとうとうを脱がされ、胸の束縛を解かれた静音が現れる。
小柄だが女性らしい彼女の丸みを帯びた曲線を描く体が見て取れる。
手で隠している分、余計にそそる。

……綺麗だ……

塔矢は興奮をなんとか隠しつつ、静音のショーツの手を伸ばし、優しく撫でるように脱がせようとして、

「だっ、だめですっ!!」

静音は慌てて待ったをかける。

「こっ、ここからは……自分で……っ!!」
「ごっ……ごめん……」
「いっ、いえ……あの、後ろ……向いてください」
「……わかった」

真剣な静音の眼差しに恐る恐る後ろを向く塔矢。
ダメだ。無茶苦茶に興奮する……
いまだって静音のショーツを脱ぐ音や、タオルを巻くその音だけでも、いま自分の後ろで静音が生まれたままの姿になっていると想像するだけで、塔矢の劣情を刺激する。
このまま静音を襲い、犯したらどんなに最高だろうか……
泣き喚き、だがすぐに快楽に溺れ、自分に愛を囁き始める少女を想像して、そんな考えすら良案に思えてしまう程だった。
……いかんいかん、それはダメだ。
無理矢理なんて、静音を泣かせる真似など許されない。

どうぞ……

そんな静音の声に振り返る塔矢の眼前に現れる、バスタオルを巻いた少女の姿。
バスタオルの上からでも、胸や大事な部分は恥ずかしげに手で隠しているが、それもまたいやらしく見える。
バスタオル越しの静音もまた美しい。

「あの……あまり見られると恥ずかしいです」
「うん……早くお風呂行こう」

塔矢は聞き分け良く恥じらう静音に賛同する。
これ以上は、……まずい。
お風呂どころではなくなる……

◇◇◇◇◇

「じゃあ、メジャーで測ってみよっか?」
持ってきたメジャーを静音の下半身に巻きつける。
別にショーツを買うわけでもないので、概算だ。
突き出た頂点でメジャー交差させて、数値を測る
「んー、はちじゅう……ご?」
「それって、どのくらいなんですか?」
「静音の身長って……」
「ひゃくごじゅう……ちょうどくらい……です……」
「じゃあ、普通なんじゃないかな?」

巻いたバスタオルの裾から、安産型の可愛いおしりの下がちらりと見える。

「じゃ、触ってみても、いい?」
「もう……やっぱり……」

バスタオル越しにむにむにとその尻を揉み上げる。
厚いタオルのその奥の、柔らかくて、白くて、綺麗な素肌を想像する。

「やっぱり……全然、大きくないと思うよ?」
「とおやさん……てつき……っ、やらしいです……っ」

戸惑う静音の声に、少しだけ熱が帯びる。
どきどきと彼女の体温が高まっているのが判る。
そんな静音につられて塔矢の悪戯心も昂ってきてしまった。

「……やらしいって、こんな感じ?」

悪戯っぽくそういうと、おもむろにバスタオルをたくし上げると、その白い尾骶骨辺りにキスしながら、指は太ももから上へとなぞりあげる様に、柔らかな丸尻をねっとりと撫で回す。
「はわっ……はあぁ……んっ♡」
思わず静音の喉から、艶やかな吐息が漏れる。
太ももがふるりと震え、堪らず手をついて、その桃尻を突き出すポーズとなる。
静音の臀部の奥から、もう発情した雌の匂いがしてくる。
少し揶揄う程度だったのに……これは……
思わず後ろから抱きつこうとして、静音はその気配に気付き、慌ててバスタオルを押さえた。

「これ以上はっ、……だっ、ダメですっ!!」
「……ダメって?」
「その……今日は“危ない”ので……お風呂でそういう事するのは……だめです」

お布団で……ちゃんと準備してから……
頬を染めて、少しだけ咎める様に、その眉を顰める。

「でも、今の可愛い静音を我慢するのは難しいよ……」
「それ……ずるいです」
「ずるいのは、静音のほうだって」

そんなわがままで口を尖らせる塔矢。
子供じみた恋人の意外な姿に少女はもう、と諦めた様に小さく呟くと、柔らかく微笑む。
なんだかんだ女として、塔矢が自分を求めてくることに嬉しさを感じてくれている様だ。

「…………ちょっとだけ……ですからね?」
「うん、ちょっとだけ……ね?」

静音がおずおずと、バスタオルをゆっくりと外す
大体照明の暗いところで見ていた静音の体を明るい場所で見るのはほぼ初めてだ。
「やっぱり明るいところは……すっごく恥ずかしいです……」
そうはにかむ静音は……やはり美しかった。
小柄で、華奢だが、驚くほど整っている。
胸は豊かで形が良く、臀部は言わずもがな。
華奢だが程よく脂肪を蓄えた腰が、柔く無防備で、塔矢の劣情をそそる。
尻が大きいと揶揄われるどの原因はおそらく、静音の体がきちんとくびれているせいなのだろう。
身長の割に豊かなそのバストを隠す為に、体型に合わない服を選んでいるのも一因かもしれない。
しかし、好意を隠す揶揄いとはいえ、これを“ケツがでかい”となじる賢介が、むしろ哀れに思えてくる。
そんな後輩には、この美しい静音に指一本触れる権利すらないだろう。
……静音は、他ならぬ自分だけが染める事を許された、大事な少女なのだ。
肩越しに甘く、触れる様なキスをする。
生まれたままの姿で後ろから抱き抱えると、
柔肌を全身に感じて、何とも幸せな気分にさせる。

「……せんぱい……ちょ、ちょっとだけですよ?」
最後までは、しませんからね?
だが、そう念押ししつつも塔矢に身体を預けて肩越しに振り返る静音は、どこか期待する様な眼差しで、結い上げた黒髪で顕になったうなじが映える。
触れ合いに昂ったその姿は、始めて身体を重ねた時より、更に魅力的に感じる。

「……わかってるって……」
「本当ですかぁ……?ふひゃ……ぁん♡」

色気のこもったその首筋にむしゃぶりつきながら、その胸をぐにぐにと揉みしだく。
内股をもじもじと擦り、熱い吐息をこぼす静音に、壁に手をつかせてその淫裂に塔矢のそれをくちゅりと沈み込ませると、白い肢体がぶるりと震え、背筋が反りあがる。
浴室内の締め切った部屋で少女の蕩けた嬌声が反響した。

「……静音……っ、これ……」

入り口の時点でいつもより……熱くて、どろどろで……
子作りをねだる雌の……強い誘惑。
今日は間違いなく“ダメな日“だという事が嫌でも判る。

「……と、塔矢さん……っ」

その感覚に気づいたのか、どこか焦る様な静音の声。

「静音?」
「や、やっぱり今日は……だめ……かもです……」

静音のか細く、不安で、どこか怖がっている様な囁き。
恐ろしい程の快感で狂う事に、そしてそれに溺れてしまい、取り返しのつかない事を許してしまいそうな恐怖に、静音の瞳が揺れている。
だが、
「きょ、きょう……すごく……敏感で……そのっ……」
……お、おかしく、なりそうで……っ♡♡
その口調と声色は、これから幸せに溺れて、愛する雄との子作りを期待する……雌のそれだった。
そのあまりの淫靡さに、塔矢はごくりと喉を鳴らす。
「……だめ……だめぇ……っ、とおやさん……っ♡♡」
このまま続ける意思を察した、明らかに口先だけの拒絶。
脳に響くその甘い誘惑に抗える程、塔矢は大人ではなかった。
沈み込ませたそのなか頃から、一気に奥へと押し込む。
「ひみゅぅぅっ!?♡♡♡」
小動物の様に可愛らしく啼く静音。急激な快感に背筋をのけぞらせ大きく震えるが、静音の奥は熱く、柔く塔矢を歓迎する。
その征服感に塔矢からも熱い吐息が漏れる。
「……あ゛……っ、あはぁっ……♡」
「静音……俺……もう我慢できなさそう……」
鏡越しに見える、快感に焼かれて焦点の合わない静音の瞳。そんな堕ちかける恋人のその姿に、塔矢の目にも燃える輝きが光った。

◇◇◇◇◇

「とおやさっ、はげしっ、はげしいっっ!!」

静音は今にも泣きそうな顔で、立ったまま鏡の前に手をついてその丸尻を突き出している。
だが内股にはとろりとした愛液が膝まで伝い、もう幾度も果てさせられて溶け切った蜜穴は真っ赤に充血し、恋人のそれにうまそうにむしゃぶりついている。
ぱんぱんと音を立て、白く丸い柔肌に引き締まった腰が打ちつけられるたびに形を変え、まるで淫靡な餅つきの様な光景だ。

それは“ちょっと”程度では済まされない。
激しく、濃厚な交わりだった。

「ちょっとだけ、ちょっとだけだってぇ……」
「ごめん、静音……、だけど……っ、」

静音が、エッチすぎて、我慢が……っ
塔矢のそんな呟きに、発情した静音の胸の奥とお腹の中がきゅんとわなないてしまう。

「そんなのっ、ずっ、ずるいぃ……っ♡♡」
「だって、みてごらんよ……静音の顔……」

静音の視線の先、鏡の前で手を突き、恋人に後ろから犯され、淫らに蕩けて、よだれを垂らしたその顔は……
明らかに恋人との情事に溺れた浅ましい雌の顔だ。

「あ……ああ……っ、いやぁ……♡♡」
「静音も、気持ちよくなってるじゃないか」
「こ、こんらぁ……っ、恥ずかしいっ……♡♡」
「でも静音の可愛いお尻は、キュンキュンしてるよ?」

……ほしいの?危ないのに?
その塔矢の挑発を否定しようとしても、静音の身体の全てが快感に酔いしれている事実には、否定のしようもない。
ぬとぬとと愛液塗れのそれが静音に沈む度に、
ねっとりとした水音と肌同士が弾ける音が浴室に響き、2人の脳髄が最大限に昂る。
ずこずこと叩きつけられる塔矢の目いっぱいの腰つきに、静音の脳に快楽の火花がぱちぱちと弾け、狂った様に啼き喚く自分と、塔矢からの愛に満たされる自分の、2人の自分を感じている。

だめ……これ以上は……
おく……きもちいい……
後戻りできなくなっちゃう……
気持ち良すぎて……考えたくない……
塔矢さんに迷惑かけちゃうのはだめ……
塔矢さんを、ひとりじめしたい……

「やぁあっ、とおやさんっ、やぁだぁっ♡♡」

静音は恋人からの愛に、イヤイヤと頭を振り、喉を震わせる事しかできない。
淫らに拓かれた静音の奥はもう、塔矢に知り尽くされてしまっていた。
突き上げられる度に一番気持ち良いところに当たり、
果てるとまた、お預けされる。
静音の体はもう、この最愛の恋人のなすがままだ。

「静音……天野の言うことなんて、気にしなくていいよ」

俺……静音のおしり……おっきくて柔らかくて、大好きだから……
そう腰を打ちつけながら、その丸尻を手跡がつくほどぎゅっと握ると、被虐心に火がついた恋人の甘く溶けた声が溢れる。

「はにゃああ……っ♡♡」

入り口をぎゅっと閉じられ、奥をとろとろと甘くむしゃぶられ、だんだんと塔矢もまた快感と本能に支配されていき、理性の限界が近づく。

「……静音……もう……このまま……っ」

その朦朧とした呟きと、うなじにかかる吐息の熱さ、がっちりと腰を握る強さ……何より静音の奥で暴れ回る塔矢のそれが、
一際大きく、強くなる。
その感覚に、静音の本能が、大きく危険と、
……そして期待を囁く。

「……だめっ、だめだめだめっ!!とうやさん、“それ”はだめですっ!!あ……あかちゃ……っ、ひぐうっ!!♡♡♡」

腰をさらに強く握られ、静音の慌てた声を遮る様に、
塔矢に奥の弱いところを、ごりごりと責められる。
その快感に思考がぼやけ、脳を掻き乱される。
止めないと、やめないと……
だめなのに……
だめなのにぃ……っ
…………欲しい

「ふあぁ……ああっ♡♡」
「静音、愛してる……」
「あうっ……♡♡ はあぁ……っ、とおやしゃあぁん♡」

甘い囁きに、
心が溶ける。
本能に流される。
そんな事、言われたら……
……もう

「……ほしい……ですっ」
「………静音っ?」
「……だひて……ほしいです……」

……とおやさんの……っ、あたひのなかに……
……なかに……ほしいですっ!!♡♡♡

静音は背筋を逸らし、その背徳感と期待に溺れ、
瞼を閉じて絶叫に喉を震わせる瞬間、

「……っつ!!!」

瀬戸際で理性を取り戻した塔矢は慌てて腰を引き抜くと、いきりたったままのそれをそのまま静音の臍下の柔肉に押し付けて、塔矢は震える。
びゅくびゅくと熱い体液が静音の肌に撒き散らされる。

「んんんんっ!!!♡♡♡」

抜かれる瞬間、剛直のそり返りが肉襞を抉る快感と、肌に感じる強くて熱い脈動で、静音の昂った脳髄がスパークする。
ほんのり桜色に染まった静音の柔肌に脈動を伝え、下から弾け飛ぶ白濁液がその胸元までの素肌を汚す。

……し、子宮直接……ぐりぐりされてるみたい……
とおやさん……私でこんなに……出してくれるんだ……

「はっ……ふあぁぁ……♡♡」

その初めて感じる快感と喜びに、
満足げで蕩けた声が漏れ、限界を迎えた足腰で
白い肢体がへなへなと崩れ落ちる。

「……静音……ごめん……」

一方の塔矢は肩で息をつきながら、浴室の床にへたり込んだ恋人を見つめる。

本当に……本当に危ないところだった。

あのまま、愛を伝えながら、
本当に果ててしまいたいと思ってしまった……
最近、理性のタガが外れそうで、どうにも危ない。
その理由は……簡単だ。

静音の胸の大きさも、お尻の柔らかさも、肌艶でさえ、
前より数段、魅力的になっている。
自分と何度も肌を重ねた事で、静音の身体が男を誘う、
つがいのものになり始めている。
静音の魅力が増しているのだ。
……本能が彼女と、子を成したいと囁く程に……

「とおやさん、まだ……こんなに大きくしてます……」

そんな塔矢を、臍の下から形の良い胸まで、どろついた性液塗れの静音が、うっとりとした表情で見上げている。
肌にこびりついたそれを指で拭うと、塔矢に見せつける様に舌に絡める。
静音の細く赤い舌に、白い糸が纏わりつく。

「じゃあ、お風呂入る前に、綺麗にしましょうね♡」

そう言うと、塔矢のそれを、そのまま舌で迎え入れて咥え、舐めずり始める。

「んふっ……んっ……」
「……しっ、静音……っ」

最初の時より、数段心地のよい舌使い。
塔矢の射精後の敏感なそれに伝わる、恐ろしいほどの快感。
何より、彼女の吐息と上目遣いが、
塔矢の劣情を刺激する。
“女の子はダメな時にするセックスが、一番気持ちいい”
かつて友人に聞いた与太話。
だが静音を見ていると、やはりそれはどうも真実なのではないかと感じてしまう。
熱に浮かされた様に塔矢を堪能する静音は、……明らかに発情している。
頬を染めて、艶やかに、恋人への奉仕に酔いしれている。
ちゅぷん、と唇が離れて、ごくりと喉を鳴らすと
静音の艶やかな笑顔が塔矢を見上げる。

「……お風呂入ったら、お布団行きましょうね?♡」
「……うん」

そう言いながらも、湯船に浸かる2人は
じゃれあう様に身体を弄り合い、口付けを交わす。
静音は嬉しそうな顔で、とても幸せそうに見えて、
塔矢の心も、幸せで満たされる。

……やっぱり俺は、静音に絡め取られているんだ。
俺が静音を染めているうちに、静音も、俺を染めている。
静音を独り占めできるなら、
後戻り出来なくなっても、構わない。
そう、思ってしまうほど、俺は静音の事を……
でも、きっと同じくらい、静音も……俺を……

◇◇◇◇◇

河原塔矢と山代静音
穏やかな好青年と、家庭的で優しい少女のカップル。
一見穏やかな関係性に見えるが、理性のたがが外れかけた若く旺盛なカップルであれば、避妊具のストック分の一箱分など、ゆうに消費してしまう。
たぷたぷに満たされ、用をなさなくなったそれらが、敷布団の脇にいくつも転がっていた。

「はふ……、とおやしゃん……きもち……いいです……」

静音は快楽に溶けたまま、塔矢の腰に跨り、腰を前後に揺らす。
塔矢の膝に手を置き、のけぞる様な体制が、可愛らしい臍と、形の良い乳房がを強調している。
2人が繋がった場所からは愛液が漏れ広がり、敷布団を水を溢したかの様に湿らせる
心地よさそうな静音の蕩け顔に、塔矢は満足感と、更なる独占欲を掻き立てられる。
腰を柔く掴みながら、静音の腰を彼女が気持ちよくなるポイントに誘導する。
「静音……っ、他の奴の言う事なんて、気にしなくてっ、良いんだよ?」
「と……っ、とおやしゃん?」
「静音は……俺の……俺だけの静音で、いて欲しいんだ……」
甘ったるい快感に酔いしれながらも、
どこか縋り付く様な表情の塔矢に、静音はふふっ、と優しく微笑み返す。そんな淫らで、優しい、聖母の様な静音の笑顔……

「私は……“せんぱい”以外、好きになったり、しませんから……」

……だからもっと……わたしに……溺れて、良いんですよ?

そう微笑みながら、倒れる様に肩に手をおいて、
挑発するかの様に大胆に腰を揺らす。

「はっ……ふぅ……っ、とおやっ、さんっ♡♡」

私だけを……見て……とうわごとの様に呟く静音に愛を感じて、その幸福感を満喫する。
そのまま抱き寄せる様に、静音を捕まえる。
そうする事で、自然と視線が静音と同じになる。
夢中な静音のキスの雨を受け、強く互いを抱きしめ、自分の腰を上げてぴったりと押しつけ、中をぐちょぐちょとかき乱す。
「ふにゃああっ、しぇんぱあいっ♡♡」
静音の幸せいっぱいの甘い嬌声が部屋に満ちる。
避妊具越しに先端が何かを押し上げているのが、よだれを垂らす静音の、雌に溶け切った顔から判る。

「静音……っ、そろそろ……やばい……」
「塔矢さんの、ください。たくさん、たくさん……お腹いっぱい……染めて……満たしてほしいです。とおやさんので♡♡♡」

全身を桜色に染めた静音が塔矢の首筋に顔を埋め、かぷんと甘噛みする。
その静音の独占欲を感じ、塔矢は幸福感と共に己を解き放つ。
「……っつ、静音っ!!」
首元の静音が大きく目を瞑り、こくんと頷いた刹那、塔矢が少女の中で大きく爆ぜる。
本気の脈動が静音の子宮に響き、避妊具越しのその強さと熱さが静音の脳髄を焼き切ろうとして、その脈動を自分だけが味わおうと、塔矢の背中に爪を立てる様に無我夢中でしがみつく。
「〜〜〜〜〜っ!!!♡♡♡♡」
静音はぎゅうぎゅうと肉襞を引き絞りながら絶頂に蕩け、暫く熱に浮かされた様にちゅうちゅうと塔矢の首筋を甘噛みし続ける。

「……はむ♡ んちゅ……♡♡」
「……俺も……静音しか……見えないよ」

その答えに、静音ははむはむと甘噛みで愛情に応える。
塔矢は静音の満足するまで、彼女を抱きしめ続けた。

◇◇◇◇◇

「んっ、んん〜〜〜〜っ」
資料室の棚。
静音の身長よりほんの少し高い段へ、ファイルをしまおうとして、
「きゃっ」
再びバランスを崩してしまい、尻もちをつくと
ドサドサッという音が部屋に響くと同時に、その過程で散らかした書類たちが、再び少女の手から舞いあがる。
「おまえ、またやってんのか?」
「……また、見てるだけですか?」
「お前がギブアップするまで、見物させてもらうわ」
「……今度は、大丈夫ですから」
にやにやといたずらっぽく笑う天野を尻目に、
再びファイルを戻そうとつま先立ちになって押し込もうとして、
「きゃっ!?」
やはりバランスを崩し、
「ほら、そろそろ手を……かして……」
へたり込んだ静音を見た天野から笑みが消え、段々と頬が赤くなる。
「いたたたた、あ……っ、天野さん?」
天野の視線の先には、尻もちをついた際に捲れ上がった静音のスカートの中身。
小柄な静音の、黒いレースのショーツが露になっている。
少し子供っぽいイメージの少女の、大人びた下着。
そのギャップに賢介の心臓がどきりと高鳴る。
「……み、見ましたね?」
「いや……その」
「……見たんですね」
「……はい」
「……天野さんのバカ!エッチ!ヘンタイ!」
静音は顔を真っ赤にしながら、スカートを手で押さえる。
「わ、わざとじゃねぇって!」
「わざとじゃなくても、見たんです!」
スカートの裾をぎゅっと握って、最低です……と、静音は涙目で睨みつける。
跳ね上がる様に立ち上がると、
「失礼しますっ!!」
と賢介の脇をすり抜ける様に、資料室を飛び出していった。

……山代の、パンツ……すげぇエロかった……

無垢なイメージの少女の、大人びた下着
そのギャップのあまりの衝撃に、暫く色んな意味で動けない天野少年であった。
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