カール大帝のヌオー 概略


 カール大帝のヌオー
真名:セベクネフェル・ラー
属性:混沌悪(自己申告)
出典:史実、旧約聖書、新約聖書、コーラン、シャルルマーニュ伝説他
地域:エジプト、中東、欧州
両親:父セべク 母ニトクリス
性別:女性
身長:人間形態時172cm ヌオー形態時140cm
体重:両形態ともに75kg 
容姿:金髪褐色肌で、牝獅子を連想させる、しなやかで強靭な肢体
好きな物:人間、世界、面白い物、自由
嫌いな物:苦しみ、悲しみ、差別、不自由

 略歴
 旧約聖書でモーセの出エジプトに同行したヌオー。
モーセを晩年まで支えた後は、モーセの遺骸と共に荒野に消えたと旧約聖書に記されている。
とはいえ旧約聖書では、その後も彼女と思わしき人物がたびたび現れ、ユダヤの民に支援したり説教などをしている。

 新約聖書では、彼女の描写は少ない。
実際には、聖母マリアと彼女は親しく、イエスキリストが宣教活動を始めると、その旅路についていったという。
また、キリストの処刑と復活の双方に立ち会っている。
新約聖書で描写が少ない理由は、キリスト教の独自性を出すために、クレメンティア信仰(女神エレオスのローマ名)と被る部分を削除したため。
当然ながら、これはキリストの言葉を恣意的に編集するという、新約聖書の正当性を著しく損ねる行為である。
この問題を、教会は全力で隠蔽をしたが、そのせいで後の教会は非常に苦労することになった。

 キリストの死と復活の後は、聖母マリアを晩年まで面倒を看ていたようだ。
その後は、キリスト教が異端及びヌオー排斥の方向に向かい始めると、教会から距離をとり放浪を始めた。
2世紀および6世紀の、疫病の大流行では沈静化に尽力し、ヌオー信仰を確かな物にしてしまう。

 6世紀ごろには、自身の力の衰えを自覚し始め、ふたたび疫病大流行を起こさないために、村々で疫病対策の知識等を伝授していった。
そのせいで都市から派遣された聖職者より、地元の知識人の方が尊敬される土壌が形成されて、後の凄惨な魔女狩り及び黒死病大流行の原因になってしまう。

 また、この時期にハディージャという女商人と友人になり、後にムハンマドと面識を持つようになる。
ハディージャがムハンマドと結婚した後は、この夫婦に様々な支援をしている。
これらの出来事は、ムハンマドの異教徒への対応を幾分か緩和する効果はあったが、時代以降のカリフにはあまり効果を発揮しなかった。
また、イスラム勢力が大きくなるにつれて、厳密にはイスラム教徒ではない彼女への当たりは強くなっていき、ムハンマドの死とともに彼女は出奔した。

 7世紀後半に、後の大帝であるカールと出会う。
荒野で放浪して行き倒れていた彼を介抱し、悩みを聞いたりしただけだったが、カールはこの日のことを詳細に死後も覚えている。
ローマ帝国崩壊後の混乱を収めるために尽力するカールに、いつしか彼女は自発的に協力していた。
理想を妥協しなければいけないことに苦しむカールを、彼女は献身的に支え続け、いつしか、彼の妻のような立場になっていた。

 カールが戴冠し、ローマ皇帝になった後は、文化復興事業に尽力し、カロリングルネッサンスを主導。
学堂では、多数の生徒に自身の知識を伝授したり、自身の知識を本という形で保存して、帝国の各地に送ったりした。

カール大帝崩御後は、シャルルマーニュ伝説を編纂し、欧州中で語り聞かせた。
その理由は、カール大帝が生前から、『余の臣下には、血に飢えた野蛮な戦士が多すぎる』と溢していたので『であれば、それを『カッコ良くない!』という風潮にすればいいではない?』というのを実践したからだとされる。

 その後、第一回十字軍では、虐殺からイスラム教徒やユダヤ教徒を救い、第三回十字軍ではサラディンと交渉してキリスト教徒を救っている。

 彼女の最後は、13世紀のモンゴル軍によるバグダッドでの虐殺から、人々を救い出した際に重傷を負救助したことによるもの。
救助した人々を安全な場所に送り届けた後に、彼女は息を引き取った。

なお、獲物を横取りされて激怒したモンゴル軍の追撃は、最後のハサンである百貌のハサンと部下たち全員によるゲリラ戦で足止めされ、失敗した。
百貌のハサンと部下たちは全滅し、暗殺教団は消滅したが、彼の属していた二ザール派は、その功績をもって現在も存続している。

 彼女の遺骸は、どこからか現れた髑髏のような全身鎧をまとった男がいずこかへと持ち去ったという。

 人物
 一人称は『私』
天真爛漫で好奇心旺盛、賢女ではあるが、時に思い付きで行動する。
『私は、自分のしたいことだけをする。利己的で自己中心なワガママ女です』とは本人談。

 面倒見の良い性格ではあるが、過干渉にならないように、距離を取ろうとする悪癖がある。
世界が楽しいからという理由で、西暦以後も地上に残留したが、自分の行為が多くの人々の運命に多大な影響を与えることに悩むようになる。
また本人がワガママというように、目の前で困っていたり、殺されそうな人がいたら無意識に助けてしまう。

 カルデアに召喚された際には、自分の死後、魔女狩りの横行と黒死病対策が機能しなかった事実を知り、非常に落ち込んでいた。

 なお、本人の意識的には、『天の主』に敬意はあるが信仰はしていない。
『凄い方なんだけど、ダメダメなところも多くて……まあそういうところも愛嬌なんでしょうけど』とのことである。
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