◆fanWztCnm2 改定案とその理由


~KOTY据え置き IARC"除外"ルールの改定について~

現在KOTY据え置きの 暫定ルールとして扱われているIARCの取り扱いに関するルールにつて、以下のように変更することを提案する。
--------------------------------------------------------------
現行
■開発元がインディーズ・同人のゲーム
発売元が企業であり、商業流通しているなら対象とします。
ただし、CEROの審査を受けたものが対象です。
IARCは暫定的に対象外とします。
(市場動向によって変更の可能性あり)

改定案
■開発元がインディーズ・同人のゲーム
発売元が企業であり、商業流通しているなら対象とします。
■虚無について
内容のないゲー無にすら満たない作品については、選評の段階で審査される前に門前払いとなることが多いです。
--------------------------------------------------------------

理由
1. IARCによる対象外化が虚無の排除のボーダーとして役に立っていない
 IARCによる対象外化は2021年のKOTYに出現した次点であるアーバンストリートファイトを含む、大量のいわゆる「虚無」と呼ばれる作品群を排除するための暫定的なボーダーラインとして暫定ルール化された。
 これらの「虚無」と呼ばれるその数50を超える作品群は、すべて2021年にある一つのメーカーによって発売された。これらの作品における共通点として、ゲーム作成用の素材やツール、プログラムのほぼすべてをコピペしてつなげ合わせ、あるいはそのまま販売してしまう「アセットフリップ」と呼ばれる手法があげられる。
 このような作品でKOTYの大賞候補が飽和してしまうことを恐れたKOTYの住人はこれらのゲームを排除するルールについて考えたが、「アセットフリップ」の定義に似たようなものはあれど対象に含まれる作品とそうでない作品を区別する明確なラインを引くことはできなかった。たとえば、2020年の大賞である「ファイナルソード」は、キャラクターのモデルや音楽のほぼすべてが素材(アセット)由来のものだったが、ストーリーやキャラクターの動作こそ(欠点があるものの)オリジナルのもので、決してアセットフリップ一番の問題である「虚無」の一言で片づけられるものではなかったのだ。
 そこで住人が考えたのが、当時のアセットフリップに共通していた、「IARCのレーティングを受けての発売」を逆手に取った、「IARCのレーティングを受けて発売した作品の対象外化」というルールだった。
 しかし、翌年2022年になって、このルールに問題が発生する。アセットフリップがCEROで発売され、アセットフリップでないクソゲー候補がIARCで発売されたのである。前者のアセットフリップゲーはPS4版のPixArts作品群であり、選評こそ出なかったもののアセットフリップがルールの壁をすぐに超えてきてしまったのである。一方、IARCで発売されたクソゲー候補は、2016年の大賞である「古き良き時代の冒険譚」の後継策、「古き良き時代の龍后伝 」である。ここで扱われるべきクソゲーであるかどうかはゲームの細かい仕様等の解説を行う選評執筆者や検証者の手によってゆだねられるが、少なくともいわゆるアセットフリップでも虚無でもないことは明白であり、暫定ルールによって弾くべきではない可能性のある作品を弾いてしまうことになったのである。
 以上より、この「IARCのレーティングを受けた作品を一律ではじく」現行のルールは、アセットフリップをはじくためのボーダーとして機能しておらず、意味をなしていない。

2. 虚無の排除に使用することができる明確なボーダーラインが存在しない。
 IARC一律排除が虚無排除の為のボーダーラインとして機能していない理由については前述のとおりだが、他にボーダーラインとして機能するようなものは存在しないのである。
 いくつかボーダーラインになりそうでならないものを上げると、「アセットフリップが多数販売されているニンテンドースイッチ発売の作品を対象外にする」「フルプライスでない作品を対象外にする」「販売数の少ない作品を対象外にする」などがある。これらがボーダー足りえない理由を挙げていくと、1つ目は「ゲームハードによる排除でありゲハの侵入を招く」、2つ目は「現行ルールである『■安価ゲー』の理念に真っ向から対立している」、3つ目は「一部のフルプライス作品以外の作品について販売数が掲示されるのはまれであり、かつ、ネットの発達した現代においてとびぬけたクソゲーであることは悪評により販売数の大幅なブレーキにつながり、売れ行きが悪くなって販売数が表示されない可能性がある」など、採用しない理由の枚挙にいとまがない。
 このような理由で、定義等に左右されない明確なボーダーラインで虚無を排除することは不可能なのである。

3. すでに住人によってCERO由来の虚無が対象外とされており、改定案はこれを明文化しただけである
 第一項において暫定ルールを乗り越えつつも虚無であるPS4のPixArts作品群が対象外とされたことを述べたが、この排除の経緯は最初に上げた改定案そのものである。このような排除の形が機能するのであれば、それをそのままルールの一部に取り込んで明文化すればいいのである。なお、明確なボーダーが存在せず論争のもとになるのではないかという反論は予想しているが、このルール案では「確実に排除または"除外"する」とは記載しておらず、あくまで「門前払いとなりやすい」と記載しているのみで、あくまで虚無に対するクソゲーとしての不完全要素を指摘しているだけで、虚無のクソゲー度を下げているだけにすぎないのである。また、ほかのルールでも例えば安価ゲーやワゴンゲーなど、「どのぐらいの価格帯から安価だと判定されるのか?」「どれほど在庫が余ればワゴンゲーなのか?」など、ボーダーラインのないルールなどすでに数多く存在するのである。

4. 虚無 = 「ゲームではないからクソゲーの構成要素を満たしていない」論
 そもそもの原理として、上記の 虚無 = 「ゲームではないからクソゲーの構成要素を満たしていない」論を使用すれば、簡単に虚無をKOTY候補の対象外にできるのである。
 クソゲーとは、言葉から見ても「クソ」と「ゲーム」から構成されていることは一目瞭然であり、英語でも"shitty-game", "shit"と"game"から構成されているあたり、「クソ」と「ゲーム」はクソゲーであることの必須条件なのである。我々はいままで「クソゲー」の「クソ」要素について20年弱議論してきたことは言うまでもないだろうが、はたして「ゲーム」の方は全く注目されてなかったのではないだろうか。
 いわゆるアセットフリップについては「虚無」と呼ばれており、「ゲー無」の「ゲー」すらぬけていることからこの呼称をされるものがゲームでないと暗に認めている住民が多いと感じるのは私だけだろうか。ゲームでないならばこれは「クソゲー」ではなくもはやただの「クソ」、「ゴミ」であり、トイレにたまった大便や集積場の生ごみを指して「これはゲームである」などと言っている状況と何ら違いがないのである。
 この論理を使用すれば簡単に虚無を対象外とすることができるのは明白であり、改定案はあくまでそれを補強しているだけに過ぎないのである。
-------------------------------------------------------------------------------------

結論
以上の理由で、私は上記のとおりにルールを変更し、IARCを再び選考対象とすることを提案する。

質問、反論等に対する回答
Q1. 2020年時点ではIARCで発売された「古き良き時代の冒険譚 Ne+」について特に問題になっていなかったが、いまさらになって文句を言うのはどうなのか
A. Ne+については、2020年発売ということもありまだ現在の暫定ルールが設定されていなかったほか、ゲームバランスの変化というクソ要素の変動こそあれどあくまで細かい新要素の追加という点にとどまっているため、ファイソDE等と同様KOTYでは扱われていなかったという側面があり、IARCと続編である龍后伝の問題とは全く関係がない。

Q2.本スレがパシフィックアーバンのようなゲームを門前払いできるのか?
A.アーバンについてはCERO経由のPixArts製ゲームが論外とされている現状では問題がない。
ボーダーを配することによりパシフィックのようなゲームでは議論となることは避けられないだろうが、あくまで第四項のような視点を持って減点をかければ大賞候補には届かなくなり、選外、もしくは最悪でも次点止まりとなる可能性が上がるだろう。他のプレイ時間の長いゲー無、例えば「人生ゲーム ハッピーファミリー ご当地ネタ増量仕上げ 」等と比較することでも果たしてその作品が「ゲー無」なのかゲームではない「虚無」なのかがわかる。

Q3.IRAC = 虚無というイメージ
ただのイメージ。アタリのゲームについて、パックマンなど当時基準で良ゲーも生み出しているにもかかわらずアタリ=クソゲーしかない、などと言っているのとまったく変わらないのではないか。

Q4.IARCで大賞を狙える選評が出た際にIARCルールを廃するべきでは?
日本含む大概の法について「法の不遡及」というものがあり、これは「法令の効力はその法の施行時以前には遡って適用されないという法体系における理念の一つ」である。
KOTYではこの理念についてルール等で明言されていないが、IARCの暫定ルールが出た際にパシフィックなどに対し同様の措置が施され、次点としてこれらのゲームが残っていた。
裏を返せばIARCで大賞を狙える選評が出た後にこのルールを廃しても、その選評は対象外となってしまい効力を持たなくなる。
よって法の不遡及の統一のため、ルールを仮に変更するならば先手を打ってルールを変更しなければならない。

Q5.CEROの虚無は>>11(両立, https://writening.net/page?utYsP5 )案で対処可能
これによれば文書内の
「・内容のないゲー無未満は選評の段階で審査される際に門前払いされることがあります。」
この文言のみでCERO経由の虚無を排することになるが、この理論はIARC経由の虚無にも当てはまり、結果すべての虚無に対してこれが適応できると言っていることと変わりない。つまりIARCもこの文言のみで対処可能

追記1:
第四項:「注目されてみてはいかがだろうか。」→「注目されてなかったのではないだろうか。」
追記2:
「除外」という単語がゲハ由来であるという指摘を受け「対象外」へと置き換え
表題のみ混乱を避けるためクォーテーションマークを付けて維持
追記3:
「古き良き」の扱いに関する文書の修正
追記4:
「RPGolf Legends」に関して事実と異なる表記があったため削除、CERO製のアセフリであるPS4版PixArtsに変更、現在事実確認中
お知らせ
実務でも趣味でも役に立つ多機能Webツールサイト【無限ツールズ】で、日常をちょっと便利にしちゃいましょう!
無限ツールズ

 
writening