触手アイアンメイデン


「……こんな悪趣味なのあるんですか?カーミラさん系統しか欲しがりませんよ?」

道の中央に我がもの顔で佇むそれは今までのものとは一線を画していた。
アイアンメイデン。中世ヨーロッパで使われていた拷問器具という名の処刑専用の道具。

「とりあえず無視しておきましょうか」

第三者のいない鉄の処女などは少し大きいフィギュアに変わりない。
彼女もそう思っていたのだが、ここにある時点で普通でないことを悟るべきであった。

「……っしょ、触手ですか!?」

アイアンメイデンから伸びてくる触手は沖田の後ろを掴み引きずり込み、棘ではなく触手まみれの鉄の処女の中にぶち込んだ。

「ちょっ出してくだ__んおっ♡♡」

抵抗する沖田を出すわけにはいかないようで、全身を舐めるように愛撫しだす。

「んっ゛♡んん〜っ゛゛♡♡♡♡」
(何かっ…変っ♡)

触手が触れば触るだけ、沖田の体は波打つ。
それもそのはずで、この触手には媚薬が含まれており、彼女の全身に塗り込まれているのである。

そんな現状に容易く我慢できるほど高潔ではいられなかったようだ。

「ん゛っっ〜〜〜〜〜〜♡♡♡♡♡♡」

自分の体から香る雌の匂いに包まれながら、体中を駆け巡る触手によって絶頂へと導かれた。

しかし体に詰め込まれた快楽への切符は途切れることなく彼女の中に巡ってしまっていたのだ。

(……体がずっと熱い…♡♡)
お知らせ
実務でも趣味でも役に立つ多機能Webツールサイト【無限ツールズ】で、日常をちょっと便利にしちゃいましょう!
無限ツールズ

 
writening