助けてくれたヒーロー


「うーん、また聞き込みたのまれちゃったね」
「他に聞いてない人はいましたかね」
七海と灰原の後輩、五条や夏油は伏黒世代の消されていた一人について調べている。七海と灰原はその情報を伝える代わりに後輩が交流会に出る事になっている。
「えーっと…九十九さんにも聞いたし、他には…」
「たしか、枷場先輩には聞いていませんね」
「あっそうだった!どこにいるかな〜」
「すぐ見つかるとは思いませんが」
「大丈夫きっとすぐ見つかるよ!」
枷場は、2007年に虎杖達が保護した双子だ。東京校には美々子が、京都校には菜々子がいる。
「あっ枷場さんいた!」
「本当にすぐ見つかるとは‥‥にしても、揃っているのはめずらしいですね」
「あっ灰原と七海」
「名前で読んでよ、私と美々子名字同じなんだからややこしいよ」
「わかりました!美々子さん菜々子さん!」
「それで何の用?」
「伏黒先生の世代のことについて聞こうと」
「それなら知ってるよ。なんせ助けられたからね」
「そうそう」
「初めて聞きました!」
「何聞きたいの?」
「聞きたいのは、記録が消されている一人のことです。」
「「それって虎杖のこと?」」
枷場姉妹は、一時期三級術師の運営している施設に預けられていたため、上層部と結ばれた縛りから逃れている。そのため、虎杖のことについて話すことができるのである。
(五条たちから聞いていたようにほんとうに虎杖だったとは…!)
(なにそれ僕聞いてない!)
ちなみに五条と夏油と硝子が調べた結果、イタドリは漢字で虎杖と書くため、もし本当に名字だったら虎杖だろうと予測はついていたのである。
「ちなみにフルネームは分かりますか?」
「『虎杖悠仁』だよ。私達のこと助けてくれたヒーローなんだ」
「すごく優しいの」
「そうなんだ…七海!これは重要情報だよ!!」
「わかっていますよ。」
「死んだって聞いたときは悲しかったな」
「死ぬとは思ってなかったもんね」
「にしても、なーんで記録消されてるんだろ?」
「うん…本当にね」
枷場姉妹は詳しい死因を知らされていないし、宿儺の器だってことも知らない。そのことを知らないので、死ぬ前にもう一度会いたかったと思っているし、なぜ記録が消される必要があるのかもわからない。
「あっそうだ!写真あるはずだしみせたげよっか?」
「そういや撮ってたね」
「!見てもいいですか?!」
「どんな人だったか気になりますね」
「ほら!」
その写真には、明るい髪色をした元気そうな少年が写っていた。
「ふふ、優しそうでしょ」
「それでいてかっこいいんだから!」
「そういえば、伏黒先生に虎杖のことほかの人に話すな見せるなっていわれてなかった?」
「それ、大丈夫なんですか?」
「ま、まぁ大丈夫でしょ!」
「僕は言わないよ!…たぶん」
「そこは言い切ってよ!」
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その後、色々知ってる情報を教えてもらった。
「ありがとうございました」
「ありがとーございました!」
「いいのいいの」
「あ、じゃあ私はそろそろ京都校戻ろうかな」
「じゃあ次は、私が京都校いくね!」
「…さて、私達もそろそろ寮に戻りましょうか。」
「そうだね!明日後輩達に伝えよう!」
____________

「とのことです。」
「へー、まじで虎杖だったんだ」
「なんか予想が当たると嬉しいね」
「調べたの主に私だからな。感謝しろよ」
「そういえば、美々子さんと菜々子さんがめぐちゃん先生から、虎杖さんのことについて話すなって言われてたって言ってましたよ!」
「「「え」」」
「だから誤魔化されてたんですかね」
「そーゆーこと?!」
「え、なんか急に怖く」
「今更ビビってんじゃねーよクズ共」
「ビビってねーし!!!」
「悟。それはビビってるやつが言うセリフだよ」
「はぁ〜?!」
「私達は教室戻りましょうか」
「…そうだね!」
「外で話そうか悟」
「寂しんぼか?一人でいけよ」
「いい加減にしろ!今度怪我しても直さねぇぞ」


おしまい
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