【第六猟兵】地籠兄弟設定メモ


○概要○#

元はどこかの世界の孤児院で暮らしていたドラゴニアンの双子の兄弟。
黒い髪に白い龍鱗、翼がある方が兄の陵也(f27047)。
白い髪に黒い龍鱗、角がある方が弟の凌牙(f26317)。
猟兵としては覚醒したばかりの新米であり実力は決して低くはないが、歴戦の猟兵たちと比べると能力や経験の不足が否めない。

"穢れ"と"精気"にまつわる特殊な力を持つ固有能力者である。
陵也が持つのは取り込んだ"穢れ"を浄化し、精気として大地に還元する「穢れを清める白き竜性(ピュリフィケイト・ブランシュドラゴン)」。
凌牙が持つのは"穢れ"を喰らい、取り込んで自らの力に転換する「穢れを食らう黒き竜性(ファウルネシヴォア・ネグロドラゴン)」。
これらを用いることで可能なことは他者から不幸や呪いの原因を取り除き、人や大地に活力を与えることができる。
またこの能力により二人共狂気を誘う精神攻撃や呪詛に対して一定の耐性を持っている。

※先生、穢れと精気って何ぞ?※
人や動物、自然等世界に生きる生命が発するエネルギーのこと。
精気は”生(命の)気"であり"精(神の)気"でもある。心の触れ合い(例えばリア充のいちゃらぶとか友達と遊んだ時の楽しいとか)でも発生する。
人と人、生命と生命の干渉によって生まれ続けるエネルギー。
そんな精気が様々な要因で汚染され濁り澱んで人体や自然に良くない影響を及ぼしたり良くないものを引き寄せたりするようになったものが穢れ。
例えば、極端に運が悪い人や何かしら霊的なモノに取り憑かれやすい人とかは本人とその周りに穢れが溜まっているから起きることでその穢れを濯ぎさえすればびっくりするぐらい好転する場合が多い。
呪い等の術は意図的に呪いをかける対象の精気に悪干渉し、澱ませて穢れにすることで成立すると二人の出身世界では言われていたとかどうとか。
穢れから澱みや濁りの原因になるものを取り除く(=浄化する)と精気に戻る。


双子の目的は大まかに三つ。

一つ、大切な家族を皆殺しにしたオブリビオンへの復讐。
 
一つ、オブリビオンに喰われてしまった陵也の心を取り戻すこと。

一つ、もうこれ以上自分たちのようにオブリビオンのせいで悲劇に見舞われる人たちを増やさないこと。


○性格○#

弟の凌牙は警戒心が強く意地っ張りで他者を寄せ付けない雰囲気を纏う。
だが一度心を開いた相手に対してはどこまでも誠実に真摯に接する真面目な青年である。早い話がツンデレ。
(尚他者との交流面において背後が意図的にそのピリピリ感を抜いてRPしている為旅団の掲示板等ではごく普通になっているが交流面を重視したからなんだ。ホントだよ!!)
自分のように大事な者を奪われたり、理不尽な目に合わされた人たちの怒りを代わりに背負い、敵にそれらを思い知らせる報讐者と自称している。
割と短気であり怒りっぽいがだいたい言っている内容は相手を心配してのお小言であり、なんだかんだで面倒見の良い性格。そして生粋のツッコミ担当。

兄の陵也は物静かで表情の起伏が比較的少ない。
元来は気さくで笑顔を絶やさず、誰かの世話をしたがるお人好しであったが、オブリビオンに心の殆どを喰われてしまった結果感情も過去の記憶も希薄になり、
何かを失うという"喪失"への"恐怖"だけが強く残った状態となっている。
その為常に不安げな表情をしているが誰に対しても誠実で心優しい青年、多少浮世離れした言動をしながらもいつも物事にまっすぐ向き合う人物。
怒った時だけかつての性格の片鱗が呼び起こされるのか口調が荒くなる。弟とは反対にド級の天然ボケである。
11/29現在、迷宮災厄戦でのオウガ・オリジンとの戦いで怒りの感情を取り戻した。
それとは別に、真の姿になった時だけ失った心が一時的に戻ってくる模様。真の姿になった時の彼は皆を護り切るという自信に満ち溢れ、かつての笑顔でともに戦う仲間を勇気づける。

そして、孤児院の出であることと下記の過去から二人して子供にはすこぶる優しい。


○猟兵として○#

覚醒したのは凌牙が先である。つい最近まで実はグリモアベースの存在も知らず、出身世界に現れるオブリビオンと戦うだけを繰り返していた。
孤児院を襲撃したオブリビオンに陵也が心を食われ、恐怖の感情だけになってしまったことが原因で精神を酷く疲弊していたからである。
少しでも離れれば悲劇の日のフラッシュバック、そして恐怖故の異常なまでの最悪の事態の想定を繰り返し日に日に弱っていく兄を放って他の世界へ行くことを躊躇っていた。
しかしだからと留まっていたからとて何かが良い方向に働くワケでもない為、「依頼が終わったら必ず電話する」と約束して凌牙はグリモア猟兵の依頼に向かうように。
そして依頼から帰る度に見てきた世界の話を聴かせていたのだが、それが思いの外良い方向に向かったのか陵也は以前より精神的に弱る回数が減った……ら何か唐突に猟兵に覚醒してある日追いかけてきた
(凌牙談。あくまで彼視点である為、陵也の覚醒理由は本人のプロフィールの記述通りである)。
多分精神的に安定してきた結果陵也にも色々と考える時間ができたのと元々双子そろって猟兵としての素養があったということなんだろう。

戦闘は凌牙が前線での遊撃と自身の能力を利用してのヘイトコントロール、陵也が後方からの魔術による支援と防御をそれぞれ主に担当している。
一応それぞれ前衛オンリー後衛オンリーというワケではなく、陵也が前に立って凌牙が後方から援護するパターンも。
前述の通り歴戦の猟兵に比べて実力不足がまだまだ目立つが流石双子というべきか、土壇場の連携においては言葉を交わすことなく互いの意思を汲み取り完璧なコンビネーションを発揮する。
基本的にはお互いでコンビを組むか、他者と連携して初めて真価を発揮するタイプ。

尚本人たちは何気なく使用している固有能力であるが、めちゃくちゃとんでもねえ能力である。
"精気"と"穢れ"、という要素があるが、特にこの"穢れ"の定義がかなり幅広い。本人が不運や不幸を招く"穢れ"と"定義づければ"それだけで浄化したり取り込める。
そして何よりそれにより不運を打ち消したり幸運を齎すことは謂わば因果律の操作と同義である。
特に凌牙の《穢れを喰らう黒き竜性》はその能力の特性上、ヘイトコントロールに置いて最強レベルの誘導性を誇っている。
デメリットがめちゃくちゃでかいがそれに見合うリターンがある、ある意味でハイリスクハイリターンの性能である。


●宿敵について●#

●『躯の道化師』オペレッタ
 凌牙の宿敵、家族を皆殺しにし陵也の心を喰ったオブリビオン。
 白髪褐色、人体の皮を継ぎ接ぎで縫い合わせたような人形を連れている。
 老人や子供等、所謂弱い立場の者をいたぶるのが好きな真正のド畜生。かつてはとある世界の闇市で絶大なカリスマを誇っていた元貴族。
 自らの娯楽を追求する為なら自らの生命も当然の対価として考えており、仮に討伐されたとしても彼は最後まで楽しみ続けるのだろう。
 2022/9/23追記:アルカディア争奪戦・アルカディア・スカイゲートの戦いにて撃破。ついに仇を取ったのである。 https://tw6.jp/scenario/show?scenario_id=44781

●『揺り籠の母』地籠曼樹(つちかご-まんじゅ)
 陵也の宿敵にして双子を引き取り育てた孤児院の院長先生本人。種族はオラトリオ。
 オペレッタに殺された後双子によって埋葬されたが、皮肉にも無自覚にオウガとして蘇りアリスラビリンスを彷徨うことに。
 本人はオウガとして蘇ったという自覚がなく、オウガから逃げ惑うアリスたちを助けるべく手を伸ばし、彼らを庇護している。
 ……と見せかけて、アリスたちが眠りについた頃にオウガとしての本能から無意識にアリスを喰らい続けているが気づく様子はない。
 事切れる直前、自分たちを助けようとした陵也と凌牙の姿が今も脳裏に焼き付いており、二人の安否を心配している。
 大事な息子二人が目の前に対峙した時、彼女は全てを悟るだろう。
 フラグメント承認済。未討伐。https://tw6.jp/gallery/?id=114745

○過去○#

死ぬ程長いぞ。覚悟されたし。



物心ついた時親は既にいなかった。「そもそもぽっと出で何かから突然生まれてきたとかかもな(by凌牙)」(※本人らのコメントであり流石に産みの親はいたハズである。)
"忌子""不幸を招く""疫病神"等まあそれはさんざんな言われようと扱いをしており、故郷と呼べるものも家と呼べるものも何もなければ名前すらなかった。
というのも、その当時二人は自身の能力に対する自覚がなかったのだ。
故に無意識のうちに周りに溢れる"穢れ"を取り込み、その温床と化していた弟の周囲ではあらゆるトラブルや不幸が立て続けに引き起こされそれに巻き込まれた者が口を揃えてそう言った。
唯一兄だけはその不幸に巻き込まれることがなかった為、唯一の味方として弟を護り続けながら各地を転々とし、落ち着いて暮らせる場所を探す生活を送っていた。

「大丈夫。何があっても絶対に俺が一緒にいるから」

そう言って兄がいつも泣いている自分を励ましてくれていたのを今でも弟は覚えている。
とはいえ、それ以外はとんど覚えていない。あまりにも過酷だったからかおそらく未だに記憶に蓋がされているのだろう。


その為二人の記憶の中で一番古いのは孤児院に引き取られる時のことになる。
どうしてそうなったかの経緯は覚えていないが、兄が死にかけていた。特に酷い重傷を負ったワケでもなく病に倒れたのでもない。
ただ、何らかの理由で弟と無理やり引き剥がされたのだけは確かで弟が兄と離れたくない一心で逃げ出して戻ってきた頃には既に脈が弱り果てていた。
弟は急いで周りに助けを求めた。しかし"穢れ"の温床と化し不幸の呼び水と化していた子供の願いなど誰も聞き入れるワケがなく、このまま兄が死にゆくのを見るしかできないのかと弟はただただ泣くしかできなかった。

だが、たった一人それに答えてくれた女性がいた。
女性は何も言わず急いで兄を抱え、弟の手を引いて自分の家へ。そして兄を寝かせて最低限の治療を施すと弟にこう告げたのだ。
「絶対にお兄ちゃんの側から離れちゃダメよ。そうしたらすぐに良くなるから。」と、兄の手を握らせて。
翌日女性の言葉の通りに兄は意識を取り戻し、その後も信じられない速度で回復。歩けるようになるまで一週間もかからなかった。
一通り落ち着いた後、女性は二人に決して離れないよう強く言い聞かせた。そうすれば不幸も何も呼ばなくなると。
彼女は双子の持っている特異なる力に気づいていた。
力の存在を知らぬからこそ弟が無意識に穢れを取り込むことで不幸を呼ぶ原因になっていたこと、兄と共にあればその穢れが昇華されることを教えた後二人にここで暮らさないかと告げる。
身寄りのない子供を引き取るべく孤児院を開いたばかりで二人が初めてのうちの子だと微笑み、名がない双子に現在の名となるものを与えたのだった。

……という経緯を経て孤児院暮らしとなった双子。
院長先生(前述の女性)に多少の魔術(※凌牙には適正がなく使えずじまいだった)と力のコントロール方法を教えてもらいながら新しくやってきた弟妹たちの世話を甲斐甲斐しく焼いたり、長兄として孤児院を支えるべく出稼ぎに出たり等忙しなくかつ充実した生活を送っていた。

だがその出稼ぎで家を空けていた時にオブリビオンが孤児院を襲撃したことにより、皮肉にも大事な"親"と弟妹を護ることができなかったのである。






○二人も知らないちょっとした真相○#



ここから先は当人らも全く知らない、二人の持つ特異能力の真実。簡単な話が余談である。



院長先生は双子を拾った時に既に気づいていた。

この子たちが持つ能力は"本来二つ合わせて一つの能力"であり"自己完結されなければならないもの"であると。

「穢れを清める白き竜性」と「穢れを喰らう黒き竜性」は彼らの世界で伝わるとある竜の血筋に所以する能力である。
白銀の竜が穢れを喰らうと鱗が黒く染まり、それらを全て浄化し大地に還元する時再び白に戻る――そうして大地の生命の循環を促進させる"大地の守護竜"の持つ力。
 
その竜の血筋を引くのが凌牙と陵也であるのだが、どういうワケかこの双子の兄弟には何故か"能力が分断された状態で受け継がれてしまった"。それも"最悪の欠点を追加した"状態で。
この守護竜は穢れを喰らい、精気に転換する際に膨大なエネルギーを発生させる。そのエネルギーが力の源とされている。
だが何をどこで取り違えたのかその転換のエネルギーが"陵也自身の生命力そのもの"であり、しかも"陵也自身が能動的に穢れを取り込み浄化する術を持たない"。
その穢れを能動的に取り込む方法こそ「穢れを喰らう黒き竜性」であるからだ。そして逆に凌牙には"自ら穢れを浄化する術がない"
穢れは溜め込めば溜め込む程不幸を呼び、呪いの原因となり得るもの。後者にいくら耐性があれど"不運"と"呪い"は原因は同じなれど結果は全くの別物であり、"不運"は呪詛耐性では回避できない。


つまりどういうことかというと"この双子はどっちかが死ぬと確実に二人共死ぬ"ということ。
凌牙が死ねば陵也は己の生命力を供給する術を失い、そう遠くない未来で死に至る。
逆に陵也が死ねば凌牙は溜め込んだ穢れが呼んだ生命に関わる不運を回避できず生命を落とす。
文字通り運命共同体なのである。

一応言っておくと、長いこと距離を空けすぎることで死んだりとかは現在は全くないのでご安心ください。(何が

尚、余談であるが。
この守護竜の穢れを喰らい浄化する能力は特別な黒燐虫と白燐虫が体内で共存することにより発生する能力である。
何でこの双子になって能力が二分されたのかは黒燐虫と白燐虫の宿主が双子であったが故に綺麗に分かれてしまったせいと思われる。
お知らせ
実務でも趣味でも役に立つ多機能Webツールサイト【無限ツールズ】で、日常をちょっと便利にしちゃいましょう!
無限ツールズ

 
writening