no title


僕らが未来に向かって歩いているとするならば、目の前に見える景色は、僕らの願望でしかありません。
明日の自分、十年後の自分、「ああなりたい」「こうしたい」それを頼りに僕らは未来へと進んで行きます。
それゆえに、何かの拍子で望みを失ったとき、同時に道標も失い、僕らは暗闇に迷ってしまうのでしょう。
僕は暗闇の中で、ひとしきり自己嫌悪を繰り返した後、自分を肯定する手始めに、僕にとっての光を探し始めました。
僕の中に巣食っていた「生への諦め」に対しての反証を。僕が生きていてもいいという理由を。ひょっとしたら、負い目を感じずに生きていく為の口実なのかもしれません。
なんにしても、生きて行く為には、道標となる光が必要な事に、そこで気がついたのです。

この音源に収録された、あまりに私的で、独り言のような六曲、これ等は僕が望みを失った暗闇の中で、のた打ち回り、這い蹲りながらこぼした戯言でしかありません。
不本意な出来事に、思わず打った舌打ち。その程度のものです。だから、これ等の歌はあなたにとって受け入れがたいものかもしれないですし、足を止める価値も無いのかもしれません。
でも、あなたがもし、闇に迷い、歩きあぐねいているのなら、少し耳を傾けてほしいのです。
こんな不格好な歌達ではありますが、僕はほんの少しだけ期待しています。これ等の歌が、あなたの纏った虚無を引っ掛ける、コートハンガー程の役目は果たせるのではないか、と。
そして、それこそが僕の見つけた願いであり、光なのです。
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