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鞠莉「いらっしゃーい。さ、座って座って!」

曜「お、お邪魔します……」

曜(鞠莉ちゃんのプライベートルーム……いつ来ても緊張するなぁ)

鞠莉「んふふっ。今日は、曜とふたりだけのクリスマスパーティよ」

曜「昨日はみんなでパーティだったからね。大騒ぎで楽しかったよ」

鞠莉「みんな賑やかなのが大好きだからね。でも、今日はゆっくり過ごしましょ」


曜「わ、こんなに。昨日もたくさんご馳走になったのに……何だか悪いなぁ」

鞠莉「ノンノン、気にしないで。たくさん食べていって」

曜「こんなに食べたら太っちゃいそうだよ」

鞠莉「大丈夫よこのくらい。もし太っちゃったら、ダイエット一緒に頑張りましょ」

曜「あはは、そうだね」


鞠莉「それじゃ、メリークリスマス。カンパイ」

曜「かんぱーい」チリン

鞠莉「……はぁ、美味しい」

曜「んぐ……ん?これって……お酒?」

鞠莉「んふっ♪そうよ。シードルだから飲みやすいわよ」

曜「ダメだよお酒なんて……まぁ、美味しいけど」

鞠莉「でしょ?もっと飲んで飲んで」

曜「鞠莉ちゃんもあんまり飲んだらダメだよ?ほどほどにしておかないと」

鞠莉「いいじゃない少しくらい。私たちふたりだけの特別な日なんだし」

曜「そ、そうだけどさ……」///


鞠莉「あははは!それでね、ダイヤと果南ったらねー」

曜(すっかり出来上がっちゃってるよ。ほとんど鞠莉ちゃんだけで1本空けちゃったし)

鞠莉「ちょっとー曜、話聞いてるのー?」

曜「聞いてるよ。ていうか鞠莉ちゃん飲みすぎ!そろそろ止めておいたほうがいいよ」

鞠莉「いいの!今日はクリスマスなのよ。曜は全然飲んでないじゃないの!」

曜「グラス2杯くらいは飲んだよ……」

鞠莉「平気そうな顔してるし、まだ足りないでしょ?もう1本貰ってくるわ」

曜「いやいやもう止めておいたほうがいいって!」

鞠莉「いいのー!曜も飲むのよ!」

曜(ダメだ止められない。鞠莉ちゃんって絡み酒なんだなぁ。やれやれ……)


鞠莉「……うー」グッタリ

曜「ほらもう……だから飲みすぎないでって言ったのに」

鞠莉「うーん……きもちわるい……」

曜「困ったなぁ。横になる?ベッドに行こうか?」

鞠莉「うん……いく……」

曜「分かった。よいしょ……ほら、私に掴まって」

鞠莉「うーん……」フラフラ

曜「よいしょ、しっかり」

鞠莉「うん……えへへ……曜はやさしいね……」ギュ

曜「う……苦しい、力抜いて」


曜「よい……しょっと」ボフッ

鞠莉「ん……ありがと……」

曜「大丈夫?水か何か飲む?」

鞠莉「水……うん、飲むー」

曜「分かった。ちょっと待っててね」


曜「お待たせ。起きられそう?」

鞠莉「んー……無理」

曜「起きないと水飲めないよ。ほら、少しだけでいいから」

鞠莉「やだー。曜飲ませてー」

曜「横になったままじゃ無理だよ。ほら」

鞠莉「……もーう!こうして飲ませるの!」ガバッ

ちゅううううう

曜「!!!」

鞠莉「ね?ほら、早くー」

曜「あ……いや、これは……」///

鞠莉「おーみーずー!」

曜「……わ、分かったから、手を離して」

鞠莉「んへへ……」

曜(じ、じゃあ、水を口に含んで……いいのかな、こんなこと)ドキドキ

ちゅっ――

こく、こく、こくっ――

鞠莉「……ぷぁ……おいしい……えへへ」

曜「///」ドキドキ


鞠莉「よーうー!」ガバッ

曜「わわわ!」ドサッ

鞠莉「今日はここで一緒に寝るの!」

曜「く、くるしい……ちょっと、手を、はなして……」

鞠莉「やーだー!一緒に寝るのー!」ギュー

曜「わ、わかった!分かったから手を離して!」

鞠莉「にへへ……曜……」

鞠莉「だーいすき……」

鞠莉「………」


曜「あ、あれ?」

鞠莉「すー……すー……」

曜(寝ちゃったよ。もう、人騒がせな……)

曜(……でも、寝顔、かわいいなぁ)

曜(おやすみ。メリークリスマス、鞠莉ちゃん)

ちゅっ


おわり
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