『ロミオとジュリエット』騒動 ~1号家~


「そうか、宝太郎は九堂りんねとキスしたかったのか」
「 !!? っ!? ち、違…ッ」
 英寿から脈絡なく投げ掛けられ、宝太郎は慌てて首を横に振った。
 けど、
「青春って感じで、兄ちゃんいいと思うぞ」
 一輝にも言われて――しかも上から3番目のこの兄は何故か嬉しそうだ――
「だから!違うって…!! もう…」
 必死に否定する。
 それでも英寿は面白がっているようだし一輝は満面の笑み。
 宝太郎はノーガッチャ…と漏らし、俯いた。
「英寿!宝太郎をからかうなよ!
 一輝…はそういう訳じゃないんだろうけどやめようか…」
 項垂れる宝太郎を見遣って、次兄の或人がひとつ歳下の弟を窘め、同い年の弟を促す。
 そして或人は
「飛羽真兄さんも!にこにこしてないで止めて…」
 長兄にツッコミを入れるのだった…。


 1号家の兄弟は今日も仲良しです。
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