「帰宅部」の友情と笑顔に栄光を【4話目】


「ふぅっ……」部室に1番に来た由良が軽くため息をついた。


この頃、担任の高橋先生にこき使われているような気がしたのだった。自覚はしているものの、言おうとする勇気がないため、言えない。

「疲れた……早く誰か来ないかしら…」
「やっと着いた……あっ由良」
「あっ!颯斗さん!」

「今日は早いんだな。」
「ええ」


彼の髪は、太陽に当たって眩しいほどに光っていた。この学校は、私立なため、髪を染めても良いことになっている。彼は、まるで、ミルクティーのような金髪に染めている。

「…由良、なんか疲れた顔してるな。」
「そうですか?」
「あぁ。なんかこの頃、悩みかなんかあるのか?」
「……悩みというか…最近…………」由良は、最近、高橋先生にこき使われていることを颯斗に打ち明けた。
「じゃあ、オレが言ってやるよ」
「いいんですよ!これくらいまだ平気ですよ!」
「平気じゃないって事を君の顔が証明してる」
「っ!………………………」

正論を返してきて、なにも返事ができない。

「…じゃあ、2人で言いに行こうぜ」

「えっ……いいんですか?」

「いいんだよ。このくらい、由良は、遠慮しすぎなんだよ」

「そうなのでしょうか……?」




2人は、高橋先生にそのことを言い、先生も分かってくれた。

「ありがとうございます。颯斗さん」

「いいんだよ あと『さん』付けはやめれば?」

「えっ…でも、失礼に当たりませんか?」由良が言った。

「いいの!オレらさ、友達なんだからさ!」

「そうですね!ではこれからはそうします!」

2人は、時がゆっくりと流れているのがとても心地よかった。

「ゴメン、遅くなった」
「ワリィ!」
「ごめんね!待ったよね!」
「ゴメン!遅くなっちゃって!」
「お、お待たせしました!」
他の5人も来た。


「いえいえ!いいんです!」

「ねーねー今日、駅前のカフェでコーヒーとか飲んでからいかない?」凛々華が言った。

「いいね!」皆が賛成した。

「じゃあ、誰が金払うかジャンケンだ!」




結局、負けたのは周也で、皆が笑ってしまうほど落ち込んだ。
夕焼け空に向かって、5人は部室を去って行った…




~後書き~

今回は、少し長く (?)なってしまいました!
里香が、でる場面少なかったので、次回は、多くしようと思います!
最後までお読みいただきありがとうございます!
それでは!
お知らせ
実務でも趣味でも役に立つ多機能Webツールサイト【無限ツールズ】で、日常をちょっと便利にしちゃいましょう!
無限ツールズ

 
writening