「帰宅部」の友情と笑顔に栄光を【4話目】
作成日時: 2021-07-11 23:15:17
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「ふぅっ……」部室に1番に来た由良が軽くため息をついた。
この頃、担任の高橋先生にこき使われているような気がしたのだった。自覚はしているものの、言おうとする勇気がないため、言えない。
「疲れた……早く誰か来ないかしら…」
「やっと着いた……あっ由良」
「あっ!颯斗さん!」
「今日は早いんだな。」
「ええ」
彼の髪は、太陽に当たって眩しいほどに光っていた。この学校は、私立なため、髪を染めても良いことになっている。彼は、まるで、ミルクティーのような金髪に染めている。
「…由良、なんか疲れた顔してるな。」
「そうですか?」
「あぁ。なんかこの頃、悩みかなんかあるのか?」
「……悩みというか…最近…………」由良は、最近、高橋先生にこき使われていることを颯斗に打ち明けた。
「じゃあ、オレが言ってやるよ」
「いいんですよ!これくらいまだ平気ですよ!」
「平気じゃないって事を君の顔が証明してる」
「っ!………………………」
正論を返してきて、なにも返事ができない。
「…じゃあ、2人で言いに行こうぜ」
「えっ……いいんですか?」
「いいんだよ。このくらい、由良は、遠慮しすぎなんだよ」
「そうなのでしょうか……?」
2人は、高橋先生にそのことを言い、先生も分かってくれた。
「ありがとうございます。颯斗さん」
「いいんだよ あと『さん』付けはやめれば?」
「えっ…でも、失礼に当たりませんか?」由良が言った。
「いいの!オレらさ、友達なんだからさ!」
「そうですね!ではこれからはそうします!」
2人は、時がゆっくりと流れているのがとても心地よかった。
「ゴメン、遅くなった」
「ワリィ!」
「ごめんね!待ったよね!」
「ゴメン!遅くなっちゃって!」
「お、お待たせしました!」
他の5人も来た。
「いえいえ!いいんです!」
「ねーねー今日、駅前のカフェでコーヒーとか飲んでからいかない?」凛々華が言った。
「いいね!」皆が賛成した。
「じゃあ、誰が金払うかジャンケンだ!」
結局、負けたのは周也で、皆が笑ってしまうほど落ち込んだ。
夕焼け空に向かって、5人は部室を去って行った…
~後書き~
今回は、少し長く (?)なってしまいました!
里香が、でる場面少なかったので、次回は、多くしようと思います!
最後までお読みいただきありがとうございます!
それでは!
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